2014年3月31日月曜日
サントリーニ4 パレア・カメニ島の海中温泉
我々の乗る船がやってきた。
ぱらぱら程度にしかいなかった観光客だが、次第に船の座席は詰まっていった。若い人たちが多かったが、泳ぐつもりはなさそうだった。
ネア・カメニ島へ向け、14時に出航。
火山のようす。
見上げると、ケーブルがもう少しで離合しそう。
まずはサントリーニ島の爆裂火口を見ながらの遊覧。
黒っぽい岩と薄い色の火山灰とが交互に積み重なっているのがよくわかるところも。
それにしても、こんな崖のどこを登り下りするのだろうというようなところにも船が停泊している。
双胴船をこの向きで見るのは初めて。
忘れてはいけない。ネア・カメニ島の溶岩と、向こうにはティラシア島がやや霞んで見える。
また別の白い船がやってきた。
もこもこと流れて海に達した溶岩。海面下には枕状溶岩があるのかな。
船と比べると溶岩の高さがわかる。
梯子でもなさそうなものが取りつけてある。
こちらでは青いものがポツポツ見える。何かを計測しているのかな。
尖った岩の上にカモメが留まっている。
ネア・カメニ島を挟んで、フィラの町が正面に見えてきた。ちょうど半分島の周囲を回ったことになる。
パレア・カメニ島に近づいてきた。
ここまできてやっと気がついた。パレア・カメニ島の海中温泉にも寄るツアーだったのだ。
そう言えば、あっちでもこっちでも、乗客たちがもそもそしだした。服を脱いで水着姿になっている。あれま、みんなそのつもりでこのツアーに参加していたのだ。
温泉に近づいたところで、別の火山島ツアーの船が島に地階方に割り込んできた。
白い小さな教会の向こうが温泉になっているらしい。
船が泊まった。海岸まで100mはないにしても、50mはありそう。
係員が人数を数えながら、「ネクスト」と叫んでは若者どもがボンボン飛び込んで、温泉に向かって泳いでいく。
中には梯子で海に下りていく人もいた。スレンダーな老婦人も。
泳ぐのをやめて近くの杭に掴まっている人もいて、係員に「泳げ!」と言われていた。
赤茶けたところで温泉が湧いているらしい。湯加減はいかが?
ヒロインはこの岩の上に坐っている女の子。よくここまで泳いできたものだ。
20分ほどでみんな無事帰還し、再び船は動き出した。
船に上がってくると、寒そうだった。温泉で暖まっても、泳いで戻る時にひえてしまったのだろう。風は我々には涼しくて爽やかだが、濡れているとひえるだろう。
海に張り出している溶岩はがらがら割れたものが多かったが、斜めに柱状節理風になっている箇所も少ないながらあった。
ネア・カメニ島の方は丸いピークが2つ顔を出している。
ネア・カメニ、サントリーニ、パレア・カメニと、3つの島が見えている。
再びフィラの町がよく見えるようになってきた。大聖堂とロバの道がよくわかる。
ネア・カメニとパレア・カメニの間からアスプニシ島が霞んで見える。
溶岩が出っ張っていたり、
低いながらピークが見えたりしながら、
船ネア・カメニ島ツアーの拠点に到着、15時24分。
サントリーニ3 ネア・カメニ島へはフィラから←
→サントリーニ5 火山島ネア・カメニ1
関連項目
サントリーニ1 クレタからサントリーニへ
サントリーニ2 イアに夕日を見に
サントリーニ6 火山島ネア・カメニ2
サントリーニ7 アクロティリ遺跡1
サントリーニ8 アクロティリ遺跡2
サントリーニ9 アクロティリ遺跡3
サントリーニ10 アクロティリ遺跡4
サントリーニ11 アクロティリ遺跡5
※参考文献
「地球の歩き方A24 ギリシアとエーゲ海の島々」 2013-14年版 ダイヤモンド社
「古代ギリシア遺跡事典」 周藤芳幸・澤田典子 2004年 東京堂出版