2013年11月28日木曜日
オシオス・ルカス修道院からカランバカへ
修道士の居館の屋根の歪みの向こうに主聖堂(カトリコン)を見ながら、オシオス・ルカス修道院を15時に出発。
ボエオティア地方を後にして、ギリシア北部へ。
最初は山中を走っていたが、30分ほどすると集落にさしかかった。
傍を通過するものと思っていたら、バスは傾斜地にあるダヴレイアの狭い道に入り込み、
時にはバスでは無理かと思うようなカーブを通り、道端の交通事故の供養碑(ここでバスがしばし止まってしまったので、ピントが合った)にやっぱりと思い、
やがて開けた風景となっていった。標高2547mのパルナソス山はどれだろう。
窪みに雪が残っているが、これがパルナソス山かどうか・・・
鉄道を越えて、
小麦畑が続く。振り返るとパルナソス付近の高い山々。
ラミアの街に入る前に少し海を見えてきた。もっと海がよく見えるようになったところで写真に撮ろうと思っていたら、段々と標高が低くなり、ラミアに入ると海は見えなくなってしまった。
ラミアを過ぎるとまた少し高くなり、オシオス・ルカスを出て2時間ほどでトイレ休憩となった。
ギリシアにはアイスチョコレートがあるとガイドブックにはあったが、実際に旅していると、なかなか飲む機会がなかった。やっとありつけたアイスチョコレートは、甘過ぎもせず、美味!これからもどんどん飲もう。
アイスチョコレート2.8€、アイスティー2€
またバスで移動。山間部に入ったり、農地になったりしながら、19時前に街らしきものに入ったらしいことが、街灯や建物の雰囲気でわかった。
それがカランバカの街だった。カランバカは、メテオラ観光の拠点となるだけあって、派手なホテルや土産物屋がひしめいていた。
街を通り過ぎて、巨岩のシルエットが目の前に迫ってきた。それでやっとメテオラが近いという実感が湧いてきた。
岩山に近づくと山肌が見えるようになった。
様々な形の巨岩が迫ってくる。
次から次に視界に飛び込んでくる。
一つの山なのか、たくさんの岩山の集まりなのか、
少し離れてまた岩塊が。岩に隠れていた修道院も少し顔を出している。
メテオラの岩山に見入っているうちに、ホテルに到着したのが19時半。
部屋はメテオラビュー。奇岩の裾野に点在する家並みはカストラキという村。
メテオラについての番組を初めて見たときには、地球にはこんな光景があるのかと驚いた。しかも、その岩山の上で修道士が暮らしていたという。ギリシアに行く機会があったら、メテオラの入ったコースを選ぼうと思ったのだった。
しかし、その後メテオラを紹介する番組が幾つかあって見飽きてしまい、ギリシアにはたくさん見たいところがあるので、メテオラには行かなくてもいいかなと思うようになった。
ところが、やっとギリシア旅行が決まったら、その中にメテオラも入っていた。
他の観光地は遺跡といい、ビザンティン教会といい、見どころが多いので、箸休め程度にメテオラの観光をするのもいいかなと、期待せずにメテオラにやって来た。
ところが、メテオラの希景を目の当たりにすると、岩山を歩いて見て廻りたいという思いがこみ上げてきた。
ギリシア中部にあるメテオラは南部よりも涼しいと聞いている。明日もきっと晴れるだろうが、快適に過ごせるだろう。
メテオラ1 奇岩を縫う道から修道院を眺める←
※参考文献
「THE MONASTERY OF HOSIOS LOUKAS IN BOEOTIA」 HIERONYMOS LIAPIS 2005年 ATHENS