2018年10月8日月曜日
カオールで朝散歩3 カオール駅へ
カオール三度目の朝、雲が朝日に染まり始めたぱかりで、ヴァラントレ橋はまだ眠りから覚めていない様子。
ロット川は相変わらずの水量で、色も変わらない。
⑮カオール駅に行ってみた。(地図は『laissez-vous conter Cahors』より)
ホテルの近くの線路をくぐるカプサン通り(Rue des Capucins)を通って、
ジャン・ジョレ(Avenue Jean Jaurès)というアヴニュ(大通り)に出て左折。街路樹のある大通りをアヴニュというのではなかったかな。
グラン・カオール(大カオール)のメディアテクがあった。
左のオブジェは土から生え出たよう。建物には斜めの破線が並んでいるし。
街路樹があるのでアヴニュには違いないのかも知れないが。街路樹より奥まったところの木は花が咲いているのに、マメの鞘のような実を沢山下がっているのは去年のものかな。
やがて右手に駅前ホテル、
そして左手には⑮カオール駅(フランス国鉄、SNCF)。
高さはないが、横に長く大きな駅舎だった。
もう6時半なのに人気がない。フランスの通勤時刻はもっと遅いのだろうか。
構内に入ってみたが人はいない。この時は気付かなかったが、前に脚立が置いてある。
ドア近くに立つ黄色い機械に切符を通して列車に乗るのだが、乗らなくてもプラットホームには行ける。
列車は止まっているがドアは閉まり、中には誰も乗っていない。一人ぽつんと待つ旅行者。その横に自販機が!今では普通のことかも知れないが、40年前にはなかったもの。たまに見かけると必ず壊れていたものだ。
右から左まで長~い編成の列車。
こんな掲示が。
「運行が非常に混乱しています。翌日の運行についての情報は毎日17時までSNCFのアプリで」
駅を出るとき張り紙に気付いた、フランスの国鉄はストをしているのだった。列車の旅でなくて良かった。
ジャン・ジョレ通りの先へ。ここから坂道となる。
少し登って振り返るとヴァラントレ橋が見えた。
ヴァラントレ橋の3つの塔のうち、これは町に一番近い塔。屋根の下が四方に張り出しているのは西の塔だけ。
坂の途中にある⑯テルミニュス・ホテル(Hôtel Terminus)は大きくはないが風格のあるホテルだ。
そのレストランの看板?がおしゃれ。Valantré橋のある町の老舗ホテルのレストランの名前がBalandreというのも妙。
坂道を歩いて来た巡礼者たちはヴァラントレ橋へ向かっていくのだろう。
通りは右に曲がり、
シャルル・ド・フレネ通り(Avenue Charles de Freycinet)という東西の道となる。
この先には、ローマ時代には浴場があり、そのうちのディアナのアーチというのが残っているという(『laissez-vous conter Cahors』より)。
ホテルの部屋から見えていた山を通る道路が、ここからはもっとよく見える。旅では通らなかったが。
最初にあった右側の路地に入って歩いていると左にピンク色の大きな建物があり、どうやら集合住宅の駐車場の中を通っていることに気付いた。その内にうらぶれた建物が右手に現れた。それがテルミニュス・ホテルの裏側だったことがここまで来て判明。
再びジャン・ジョレ通りに出て駅を過ぎた頃、フランスの駅は通り抜けられることを思い出した。戻って別の道からホテルに帰ろうかなと逡巡していると、通りがかったおじさん(もちろん私よりも若い)に、何か探していますかと尋ねられてしまった。
駅に戻ると時間がかかるので、そのまま通りを進み、またカプサン通りに入って鉄道をくぐってホテルへ。
ホテルに戻る。ラヴェンダーの植え込みや案内板の上のオブジェ、
そして苺が実った壁にも現代アートが嵌め込まれている。
玄関脇の大きな植木鉢。縄文でもないが、表面に格子のような浅い文様がある。植わっているのは濃い色のカーネーション、同系の色のコリウス?そして青いセージ。ロビーの照明が写ってしまって残念。
朝食会場の外に出るとヴァラントレ橋が光を浴びていた。こんなに明るい朝は初めて。
本日はパンやクルミのケーキ(gâteau aux noix)、カヌレなどが置いてあるコーナーを紹介。
控えめに取ったつもりでも、やっぱり腹十二分目の朝食でした。カフェオレは最後にクルミのケーキやカヌレと共に😊
サンシル・ラポピー2← →カオールからロカマドゥール
関連項目
カオールで朝散歩1 ヴァラントレ橋
カオールで朝散歩2 崖を登る
参考文献
「laissez-vous conter Cahors」というパンフレット Emmanuel Carrère 発行年不明 service communication ville de Cahors