お知らせ
イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。
詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。
2017年5月4日木曜日
イスファハーン スィー・オ・セ橋とハージュ橋
イスファハーンの南部にはザーヤンデ川が東西に流れている。これまで見学したところは、全て川よりも北側にあった。
Google Earthより
川が流れてくる西のザクロス山脈側を見ると、スィー・オー・セー橋の一つ西の橋も古そう。その向こうには自動車が往来できる橋がある。
上流側からみたスィー・オ・セ橋。
『地球の歩き方』は、長さ300m、幅14mの橋。アッバース1世の計画的な街造りの際、エスファハーンを南北に貫くチャハール・バーグ通りをつなぐ橋として1602年に完成したという。
33のアーチがあるので、ペルシア語で33を意味するスィー・オ・セと呼ばれているのだそう。でも、向こう岸にいく程小さくなって、老いた目には数え切れなかった。
水面に橋が写ってきれいなはずなのに、水が濁っていて、濁った水に藻が見え隠れして残念。
橋の下からその流れを見ることができる。雪解け水が流れる季節ならではの水量で、Google Earthで見ると、この川は干上がっている。
こういう所にもイスラーム建築の工夫が採り入れられている。
低い天井を見上げると、目を回しそう。
人は橋を渡ることができる。
直射日光がきついので、日陰を歩きたいと思うが、中には気にせずに日向を歩いて行く人も。風は涼しいので、暑さは気にならないのだろう。
上流側の外側に出てみる。この狭い通路も通ることはできる。
下流側は日陰になるので、ゆったりと涼んでいる人たちがいた。
一つ下流側の橋は車が通行している。傍に何かありそう。
中之島に遊園地があるみたい。樹木の向こうには、うっすらと山らしきものがありそう。
下流側から。
川の南側は公園になっている。
胡座して笛を吹く人の像は、裃を着ているみたい。
もう一つ有名なハージュ橋は夜に行った。北側から見ている。
『地球の歩き方』は、スィー・オ・セ橋の東2㎞ほどに位置する。アッバース2世時代、1666年に完成された、長さ133m、幅12mの橋アッバース2世の時代に完成したという。
スィー・オ・セ橋との違いは、水路の両側が階段状になっていること、その上に二階建ての橋があり、一階部分も通って渡ることができること。
二階の張り出した部屋の中は華麗に装飾されている。『地球の歩き方』は、上層部には、夏の夜に王がしばしば宴を張ったというテラスが設けられているという。
口の中に人頭のあるライオン像はサファヴィー朝っぽくない。
橋のたもとにも出っ張りはあるが、室内装飾は残っていない。
一階の外側を歩いてみる。イランでは、涼しくなった夕刻から、人々は、家族単位で外で涼をとりに出掛けてくるので、夜の方が賑わう。
二階の縁に腰を下ろしてくつろいでいる人たちもいる。
一階の内側に入ってみると、通り抜けるのが困難なくらいに人で溢れていた。
二階に廻ると、人は多いが動いてはいる。
道路脇のアーケードから外側に出てみると、意外と人は少なかった。
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参考文献
「地球の歩き方E06 イラン ペルシアの旅」 ’12-’13 ダイヤモンド社