お知らせ

イラン・フランス南西部のオクシタニー地方の旅行記に続いて、南イタリアの旅に入りました。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2019年5月27日月曜日

カルカソンヌ 朝散歩2


前夜は遅くまで荷造りしても、5時には目が覚めるだろうと思っていたのに、5時半に目覚ましが鳴るまでぐっすり眠ってしまったため、最後の朝散歩に慌てて出かけた。

ホテルから最寄りのサンナゼール塔門(Tour-porte Saint-Nazaire)の上部に朝日が当たっているため、下部は見えにくい写真となった。
その向かいの61:サンナゼール聖堂も薄暗い。

塔門を出て外周壁のクレマド堡塁(Barbacane Crémade)脇の階段から外へ。
今朝は少し雲があるが、その雲が朝日に染まって、反ってピレネー山脈がくっきりと見えていた。
形の良い山だが名前は不明。
クレマド堡塁は中には入れない。
外周壁の⑭クレマド堡塁から⑮コティエール塔(Tour Cautière)と、内周壁の㊴サンナゼール塔門(Tour-porte Saint-Nazaire)、㊵サンマルタン塔(Tour Saint-Martin)、㊶営倉塔(Tour des Prisons)、㊷カステラ塔(Tour de Castéra)など
シルエット
最後の朝にまた野の花を見ることができた。
マツムシソウ、バックはマンテマ

そして門から戻って⑭クレマド堡塁の隙間から山を眺める。
少しでも高いところの方が山もよく見える。先ほどの形の良い山よりも東方にもピレネー山脈は続いていた。ピレネーの最も地中海に近い峰がカニグー山という。
これがピレネー山脈最東端のカニグー山(Mont Canigou、2785m)?
あの、サンマルタン・デュ・カニグー(Saint-Martin du Canigou)修道院がある?
19年にその修道院も訪れる良いツアーがあったのに、逃してしまった。何時か是非行きたいところである。
先ほどの形の良い山
ずっと続いている。

朝食のため一度ホテルに戻る。
昨日とは違った方向から撮影。
紐で繋いだ干し無花果。こんなのがマルシェに並んでいたら買ったのに。
奥に暖炉
のんびりとチーズを楽しんで食べたため、1時間もかかってしまった。
昨日は気付かなかった卵料理とキノコのソテも。
Saecoのコーヒーメーカーに左のエスプレッソ用のカプセル?を入れ、エスプレッソは出てきたが、故障でミルクが出ず、冷たい牛乳を入れたら冷めたカフェオレに🤢

出発まで再び散歩。まだ通っていないカルカス通り(Rue Dame Carcas)へ。
塀からはみ出した木のところから振り返るとサンナゼール聖堂の後陣が見えた。
しかし、その先で通りは左に曲がっており、サンルイ通り(R.Saint-Louis)に出てしまった。
プロ通り(R.du Plô)からトランカヴェル子爵通り(R.du Vicomte Trancavel)へ。
緑の多い通りだ。
マンホールは外に四角い枠がある。なにを表しているのだろう。
少し進んで警察の門から振り返ると、監視塔が見えた。㊶営倉塔(Tour des Prisons)かな。
すぐそこがT字路で、小さな井戸通り(R.du Petit Puits)へ。
一階が不ぞろいな尖頭アーチが3つ並ぶ建物は、上階の軒を持送る二段の石が建物の角にある。手前の左の壁にもあるけれど。
その角まで来ると、ホテルのようだった。
そのまま小さな井戸通りを行く。
よく見かけたが、ここでも軒に丸瓦を上下反対に付けて通りに突き出している。

プロ通りに入ってマルク広場(Place Marcou)からお城広場(Pl.du Château)へ。その正面にはコンタル城の門(Château Comtal)。
お城広場から
クロ・メイルヴィエイユ通り(R.Cros Mayrevieille)へ。朝は静かな中世の町並み。


やがて⑳㉑ナルボンヌ門(Porte Narbonnaise)へ。
門を出たところがサンルイ堡塁(Barbacane Saint-Louis) 
右向こうの門から出てみる。

午後は銀色に見えた円錐屋根だが、朝の光で別の色に見える。
内周壁の監視塔を右から、トロケの塔(Tour du Trauquet) トロケ(Trauquet) サンローランの塔(Tour Saint-Laurent) ダヴジャンの塔(Tour de Davejean) 外周壁の監視塔は右からペイルの塔(Tour de la Peyre) ヴァドの塔(Tour de la Vade)
外周壁のヴァドの塔、内周壁のバルタザール塔はレンガ造のヒレ状のものがついている。
ヴァドの塔
ここで外周壁は外に張り出し、東の望楼(Échauguette de l’Ést)とプレト塔(Tour Pouléto)
コティエール塔(Tour Cautière)が現れたところで、ピレネー山脈もまた見えてきた。
ピレネーは一度の造山運動でできた山脈なので、アルプスのように切れたり分かれたりせず、地中海から大西洋まで繋がっている連山だという。その様子がピク・デュ・ミディ天文台から眺められるらしい。
クレマド堡塁(Barbacane Crémade)脇の門からシテに入って行くのだが、
まだ時間があるのでその先へ行ってみると、
外周壁のウルリアク塔(Tour d’Ourliac)と内周壁の㊲ミパドル塔(Tour Mipadre)・南の風車の塔(Tour du Moulin du Midi)が現れた。
外周壁の大ビュルラ塔(Tour du Grand Burlas)で周壁の向きが変わる。
この付近の壁面にはローマ(ガロ・ロマン)時代の赤レンガの層が破壊されたらしく、積み直した壁のあちこちに砕けたレンガ片が埋め込まれている。
大ビュルラ塔を回り込んだところで通行止め。
外周壁の大カニス塔(Tour du Grand Canissou)と内周壁のカユザク塔(Tour de Cahuzac)

クレマド堡塁脇の門からシテに戻り、プロ通りを通っていくと小さな井戸広場へ。
この広場また来たのは、この小さな井戸と、
バルタザール塔(Tour de Balthazard)を見るためだが、外側のように屋根が見えないので塔らしくなかった右の屋根はヴァドの塔(Tour de la Vade)


小さな井戸通りへ入り、トランカヴェル子爵通りに突き当たった。
左の狭い道はロジェ伯爵通り(R.Comte Roger)があって塔の屋根が見えた。
上写真の左の建物。一階の扉は閉じているが、上の装飾はルネサンス期のものかな。
二階は垂木のように木材を張り出して出っ張らせているが、二階と三階の間の仕切りはどんな役目があるのだろう?横木はただの装飾みたい。
続きの建物にもルネサンス期の扉口があり、植物文様の装飾のがあり、扉は開いていた。
その装飾には植物文様と鳥が。

その上のルネサンス期の十字窓も同じような装飾。


短い通りから出てくると、向こうにオード門(Porte d’Aude)が見えた。
オード門から外を眺めて、
周壁沿いのホテルへの近道へ。
ホテルの従業員かな?
そして陽の当たるホテル、オテル・ド・ラ・シテに戻った。

遂にカルカソンヌを出発。
集落のあるところには教会もある。


トゥールーズの空港に到着してからお花畑発見。

出国手続きの後搭乗口へ。
あ、こんなところにもポストがあった。昨日は慌ててカルカソンヌで出してしまったが、トゥールーズでは書く時間がなかったので、最後の絵葉書はここで投函すればよかった。
ふと窓の外を眺めるとピレネー山脈が。カルカソンヌよりもトゥールーズの方がピレネーに近いのだった。気付かなかったのは日が暮れてから到着したのと、市街地からは建物が邪魔して見えなかったから。
食事はパリを出発して機内で夕刻にしか出ないので、国内線で軽く食べておこう。
3種類のチーズのキッシュ(一切れが巨大で分厚い、5.7€)を購入
後はピレネーを眺めて搭乗を待つ。
ガラス越しなのでよくは写らなかった。

機内で飲み物が出たときを見計らってチーズのキッシュをモリモリ

パリのシャルル・ド・ゴール空港に着いたら係員が少なく、その上急がせられた。待ち時間はたっぷりあるのにと思っていると、我々の背後で封鎖。
持ち主不明の荷物があるとのことで爆弾処理班が向かって行った。30分以上持ち主が現れない荷物があると、爆破することになっているという。
その後は到着時の安全検査をすることなく搭乗口へ。たどり着くまでにはタックスフリーの店舗が並んでいるが、ブランド店はあまりなかった。「寂しくなったわね」という声も。
酒類やお菓子、チーズの店はあるのだが、どこも同じようなものばかり。
マカロンのLADURÉE(ラデュレ)のワゴンも幾つかあった。同じ店があちこちにあるだけで、バラエティに欠ける。
フランス最後のアイスクリームが食べたいと歩き回るが見つからない。イタリアなら軽食のお店やジェラート屋など、食べるところに困らないのに😒
仕方なくスターバックスで最後のエスプレッソを飲んだ。人々が同じ方向を向いているのは、サッカーの試合が大画面で放映されているから。
後は離発着を眺めてヒマつぶし。

やっと機内へ。エールフランスは離陸前に流れるシートベルト着用のビデオもおしゃれ。

機内でアニェス・ヴァルダ(Agnès Varda)の「Visages Villages(邦題は「顔たち、ところどころ」、原題は「顔、村々)」を観る。それから1年もたたないうちに、彼女は亡くなってしまった。

カルカソンヌ サンルイ地区

関連項目
カルカソンヌ 朝散歩1
カルカソンヌ 西の周壁巡り

参考文献
コンタル城のリーフレット(日本語版)
「LA CITÉ DE CARCASSONNE」 François de Lannoy 2008 Éditions du patrimoine Centre des monuments nationaux