ルピュイでサンミシェルデギュィユ礼拝堂のの近くにあるのは高い十字架と、
実細に見学したのは午後だが、サンミシェルデギュィユ礼拝堂の近くなのでその次の記事にした。
説明パネルは、サンミシェル岩のふもとに位置するサンクレール礼拝堂は、財産のない巡礼者を受け入れるためにセギュレ修道院を引き継いだサンニコラ病院に属していた。12世紀末に建てられ、17世紀からサンクレールに捧げられたという。
それ以前は巡礼者の宿泊所だったのかな。
礼拝堂の向こうに泉がある。
➊後陣の右の窓には三葉の装飾。➋には扉口があった。
その小さなタンパンには黒石の菱形と4点星の組み合わせの幾何学文様。これってイスラームの影響?
平面図
説明パネルは、控えめな寸法のサンクレール礼拝堂は、八角形の平面。外側では、多葉のアーチで飾られたその壁は、暗い火山角礫岩と関連付けられた明るいアルコースの多色性を採用しているという。
そしてその下の楣石は中央が高いことに驚いた。「オーヴェルニュ地方の楣」(『異形のロマネスク』より)と呼ばれるものだ。一番有名なのは後に訪れたクレルモンフェランのノートルダムデュポール聖堂のもの。
この面の内部は撮影しなかったが、Google Map で内部を360度眺められる画像があった。
この内部は木製の扉があって、ひょっとすると、扉を開けると、外に出ないで、この橋を渡って右隣の建物に行くことができるのではと想像できて興味深い。
それをくぐったら➍入口がある面
その➎隣の面には入口はなく、窓の上には五葉の刳り形があり、各角の付柱にはアカンサスの葉文様、窓脇の小円柱には丸い柱頭がのっている。
➍入口の面の装飾は、
説明パネルは、女神ダイアナの天文学的属性である月の満ち欠けを表現した楣石が飾られているため、「ダイアナ神殿」とも呼ばれているという。
タンパンには丸く成形した黒い玄武岩が規則正しく並んでいる。
右より➊➋➌の面
中に入ると、床には椅子が並び、小さな➑後陣、左手は➊窓だけの面、右側が➐の面で窓は潰されたのか、開いていない。他の窓は面の中心にあるのに、➐(閉じられている)と➊の窓は後陣からみて外よりに開けられている。
つの半円アーチ(弧帯 voussure)の奥に半ドームが架構されている奥に小さな半ドームが架けられている。
柱頭彫刻
左:アカンサス由来の葉文様 右:アカンサスの葉脈を図案化したような葉、その上に人物や動物の頭部が出ている。
天井はイスラームのようなドームにはならない、八角形のドームが架かる。
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参考にしたもの
サンクレール礼拝堂の説明パネル
Google Map で内部を360度眺められる画像
参考文献
「石に刻まれた中世の奇想 異形のロマネスク」 ユルギス・バルトルシャイティス著 馬杉宗夫訳 2009年 講談社