イスタンブールはアジアとヨーロッパにまたがる都市である。ガラタポートからエミノニュを経由してフェリーで向かった。灯台でもない塔が見えたが、
それよりも北にある桟橋へ。岸壁ぎりぎりのところにモスクが見えてきた。
これもミマールスィナンが設計したセムスアフメットパシャジャーミイ Şemsi Ahmet Paşa Camii。キュリエッシ(複合施設)なのでモスクだけでなく、複数の建物群となっている。
桟橋はもう少し北だった。
フェリーターミナルを出ると、正面に見えてきたのは一つ目のミフリマースルタンジャーミイ Mihrimah Sultan Cami で、もちろんミマールスィナンが設計した。ここも行ってみたいところだったので、午後からの自由行動で見学するつもり。
現地ガイドのアイシャさんは、キュリエッシのメドレセだった、すこし凹んだところにあるバスターミナルに向かい、バスで移動しますよと言う。
バス停の脇の階段からメドレセに行けるそう。
15番のバスはしばらく海岸沿いに走り、Kuzguncuk-Şehit Samet Uslu という三つ目のバス停で降りた。クズグンジュクという街がオスマン時代の民家が残っている。そしてユダヤ人やアルメニア人が移り住んできたためモスクだけでなくシナゴーク、アルメニア教会などもあるとアイシャさんは言った。
その交差点界隈がおしゃれな建物が並んでいた。晴れていたら紅葉ももっと映えていただろう。
クズグンジュク通りの地図(観光案内所でもらったÜSKÜDARのイラスト地図より)
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クズグンジュク通りの地図 観光案内所でもらったÜSKÜDARのイラスト地図より |
海沿いの道路から分かれたイジャディエ通り Icadiye Cd.を上っていくと、もう二階の窓が突き出たオスマン様式の民家が出てきた。 路上駐車の車がいなければ、もっとよく街の様子がわかったのに。
A 高級パン屋 Tarihi Kuzguncuk Fırını
お菓子も売っている。
ここは有名なパン屋のようで、車でやってきて買っていく人が多かった。こんな可愛い車で買いにきた人も。
B 斜めの通りとの交差点にはこんな鋭角の建物が。
玄関付近はこんな風。バロックなのかロココなのか・・・
脇道にもオスマン様式の民家が並んでいる。
イジャディエ通りは続いて果物屋
C 次の鋭角の建物はバーガーカフェ
その脇道にはちょっと古そうなオスマン様式の民家。木造だけに細工が細かい。
D やがて教会の鐘楼らしきものが道沿いに見えてきた。
通りの向こう側から見ると鐘楼と離れたところに教会堂があることがわかった。Agios Panteleimonas というギリシア正教会という。
E ついでに通りの反対側を見るとここにも鋭角の建物があった。黄色い色と角が丸いのが特徴。二階の窓際に人がいた。
F その右手には蔓草の生い茂る建物
G その次の交差点にはカラフルな木造のオスマン様式の民家が並んでいる。
こんな軒下飾り(モディヨン)が付いているとは。
イジャディエ通りの右側には、二階に出窓があってオスマン風だけれど新しそうな建物が並んでいたり、H 次の交差点には白いコーヒーショップに続いて木造のオスマン様式の民家が。
その続きにも木造のオスマン様式の民家が並んでいたが、この辺りで時間がなくなり、戻っていった。
そして先ほどの白いコーヒーショップの通りの間から丘の上のモスクが見えた。ハージメフメトアリオズテュルクジャーミイ Haci Mehmet Ali Ozturk Camii という丘の上のモスクで古いものではない。
海岸通りに戻ってバス(路線バスではなく専用車)に乗ってチャルムジャ塔へ向かった。ボスポラス大橋(トルコでは7月15日殉教者の橋と呼ばれている)が見えたところで内陸部に向かい、
ぐるぐると坂を上ってやっとタワーが顔を出した。369m高さがあるという。
ちょっと離れたところでバスを降り、大雨に打たれながらタワーへ。34階の展望台からの眺めは、晴れていれば素晴らしかっただろう。新興住宅地の向こうにマルマラ海があるはず。ボスポラス海峡も
そして車のライトでやっとわかるボスポラス大橋
新市街のガラタ塔との距離が7,955あるという。
アジア側にも高層ビル群
さて、ここから自由行動になるのだが、ユシキュダルのミフリマースルタンジャーミイにどうやって行くの?
アイシャさんは坂を下りたところでタクシーに乗るしかないと言う。
結局皆さんと一緒にバスでホテルまで戻ることにした。
ボスポラス大橋に行くまでに渋滞。新市街に入ってからも渋滞。
やっとアガサクリスティも滞在したペラパレスホテルまで来た。こんなに大きなホテルとは思わなかった。