リヨンの地図
昼食後自由行動になったので、メトロに乗ろうとベルクール広場 Place Bellecour へ行ったが、降り口が見つからない。通りがかりのマダムに尋ねると、どこまで乗るの?
一駅先のアンペール・ヴィクトルユゴ Ampère-Victor Hugo です
たった一駅なら歩きなさい。もったいない
この駅の名前は、アンペアという名称の元になった人と、作家のヴィクトルユゴーに因む。
時間が節約できるかと思ったが、それもそうだ。
広場からオーギュストコント(社会学者)通り Auguste Compte を南へと向かった。
そしてマスクをしている人はいない。
外にテーブルを出しているカフェもあったけれど。
駅に着く前にランパール・デネ(エネ城壁地帯)通り Rue des Ramparts d'Ainay で右折。アンペール広場にメトロの駅があった。広場が終わって通りの向こうに郵便局(昔はPTT ペーテーテーと呼んでいた)があったので、絵はがき用に切手を買っておいた。
右の建物はゴシック様式の尖頭窓、左の建物はロマネスク様式で、後陣の窓などの開口部が半円アーチ。後陣には祭室はなさそうで、窓と窓の間の扶壁(英語ではバットレス。バットレスと聞くと北岳の岩壁を思い浮かべてしまう)。フランス語ではコントルフォール contrefort で、建物が倒れないように支えているのがひしひしと伝わってくる。
後陣の向こうの四角い塔は十字交差部の光を取り入れるものだろうか。大抵は八角形なのだが。コンクのサントフォワ教会も八角形だったし。
その続きにはレンガ色で描いてあるのか、レンガを使って装飾してあるのか分からないようなものがあった。
いろんなところを写しているのに、ファサードを1枚に写していなかった。
①鐘楼付玄関廊 ②後陣 ③12世紀のタンパン(コピー) ④身廊(天井は1836年) ⑤側廊、柱頭は12世紀 ⑥光採りの塔のある交差部 ⑦内陣 ⑧後陣 ⑨聖ミカエル礼拝堂(15世紀) ⑩聖ヨゼフ礼拝堂(後陣の柱頭は12世紀) ⑫聖母礼拝堂 ⑬聖ブランディヌ礼拝堂とクリプト ⑭聖ペテロ礼拝堂 ⑮会議室の西壁
ゆっくりと見て回り、さらに、思ってもみなかったことに、3時から説明を受けながら見学(visite Guidée)した。
詳しくはこちらとこちら
④ 身廊はモノリス(ドラムをつないだものではない)のずんぐりした円柱が並んでいた。どれも渦巻きのある植物文を浮彫にしているが12世紀のもの。
南側廊の付け柱の上には人像がある。聖人だろう。
聖ブランディーヌ、聖クロチルド、聖ポティン、聖マルティンに囲まれるキリストと聖母 図(H. フランドリン、1855 年)
⑥ 外から見えた四角い塔の下は扁平なドームになっていて、やはり時代の下がるフレスコ画が描かれていた。ラメール(Lameire 1889年)作。
古風なデザインに見えるが19世紀のもの。
十字架の下のアカンサスから蔓草が渦巻くのは、アレクサンドロスが育ったマケドニアの都ペラですでに出現している。
⑪洗礼堂 19世紀
⑬ 聖ブランディーヌ礼拝堂とクリプト(地下礼拝堂 11世紀)
午後の光で明るい。