お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2019年10月3日木曜日

ブリンディシ(Brindisi) 朝散歩


夜遅くアッピア街道の南端、ブリンディシの町に到着(ホテルでもらったリーフレットより)。

ホテルは旧市街の複雑な交差点にあり、右前方の2つの通りに挟まれて三角形になっているところが気になったが、白い車がシャッターチャンスに割り込んできた。
翌朝ホテルから同じ広場を眺める。左の道路はコルソ・ローマ(ローマ通り)
朝散歩をした範囲
①ホテル ②カイローリ広場 ③突き当たり ④サン・ジョヴァンニ・アル・セポルクロ教会 ⑤サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会

外に出て、ローマ通りではなく狭い方のサポネア通り(Via Saponea)を通ることにした。
最初の交差点を右折
正面の木々は②カイローリ広場(Piazza Cairoli)で、その中央の池には碇を表現した石彫があった。おそらく噴水。
広場の先のパレストロ通り(Via Palestro)をどんどん直進。
角の建物は上の方に浮彫が並んでいた。
③突き当たりでカルミネ通り(Via Carmine)を右折。
通りは右にカーブしていくところから、フェッランテ・フォルナーリ通り(Via Ferrante Fornari)となる。
半円アーチの扉口や立派な窓枠のある建物を多く見かける。
1階は修復で金属板で覆われているが、扉口の上にはこんな浮彫も。
右にサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会のある変則的な四つ角の一つにあった小さなスーパーとその目玉商品。
駐車場になってしまった教会前広場の奥には木製のブラインドの窓が左右対称に並ぶ建物。
広場から狭いラウロ通り(Via Lauro)へ
 まだかな、間違ったかなとおもう程歩いていく。
あるお宅の郵便受け。チラシの入れ方もおしゃれ。
ちょっと奥まった建物との間に路地があって、向こうに広場らしきものがありそう。

広場に出ると、右手に④サン・ジョヴァンニ・アル・セポルクロ(San Giovanni Al Sepolcro)教会が丸みのある姿を見せていた。
ロマネスク期の教会のはずだが、二頭のライオンに守護されている。ライオンの背には円柱がのっているが、それだけでは上部を支えるのに足りなかったのか、台座でもなく、適当な石を置いている。きっと何処かからの転用材だろう。タンパンに浮彫はない。
扉口にはレースのように繊細な蔓草の浮彫。楣石は歯形装飾の上下に卵形(卵鏃文様でもなさそう)が並び、アカンサスの葉が繊細に浮彫されている。
内部に入ると円形の天井を支える8本の円柱と柱頭彫刻は、ローマのサンタ・コスタンツァ廟(4世紀)を思い起こさせる。
別の扉口から出てみた。
この扉口も浅浮彫で、両側には動物のレリーフが不揃いに並ぶ。

奥の庭園にも行ってみる。高い建物に囲まれた遊歩道のようになっていた。
周囲は隙間鳴く建物が並んでいるが、その間にはこんな楽園が。
奥まで歩いてみたかったが、時間がなかった。

後方から見た教会。正円でもなさそう。教会について詳しくは後日
通路の左に塞がれた古井戸、
右には現役の井戸と蛇口。水遣りも大変そう。

見学後来た道を戻っていくと、
⑤サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会が正面に。
アカンサスの葉や渦巻のある2つの柱頭、その間の花綱に留まる有翼の天使。いつの時代のものだろう
扉口は開いていた。その上の木彫。蔓草などの装飾文様の内側に聖人らしき二人の人物。
その下の扉には羊飼いのキリスト。
左は西ファサードの扉口、右は小礼拝室の装飾かな
ミサが行われていたので、隅から教会内を写す。

教会の北側のサン・ロレンツォ・ダ・ブリンディジ(Via S.Lorenzo da Brindisi)通りへ。
教会の壁面を左にみながら歩いていると、数人がなにやら見上げていた。
ふと足を止め教会の壁を見ると、小さなステンドグラスが。
十字架は分かるが・・・

画廊のショーウィンドウ

2、3の細い路地を通って、ヴィコ・デ・ライモンド(Vico de Raimondo)を見つけた。建物の下を通ると向こうが行き止まりになっているのをVicoというらしい。
ウンベルト1世通り(Corso Umberto Ⅰ)に出て右を向くと、先ほど通ったカイローリ広場が。碇の噴水はまだ出ていない。
前方にちっちゃな広場があって、ホテルへはその右の細い道を行く。
ウンベルト1世通りの街路樹は若いナツメヤシ。
狭いコンセルヴァ通り(Via Conserva)は中央にベンチが並んでいて、車は入れないみたい。
ローマ通りに抜けたら駐車した車が左右に並んでいた。
ホテルはこちら側。
通りの右手の建物の傍に狭い階段があったので、
上がっていくと左にも階段がり、向こうの建物はホテルだった。
ホテルの前からその階段を写す。
イタリアは地方の町は治安がよいとのこと。ブリンディジはゴミの落ちていないきれいな街だった。

               →ブリンディシ(Brindisi) 旧市街

関連項目
サン・ジョヴァンニ・アル・セポルクロ教会 壁画
サン・ジョヴァンニ・アル・セポルクロ教会 石彫

参考にしたもの
ブリンディジの観光案内のリーフレット 発行者不明