今年関西で最初にソメイヨシノの開花宣言をしたのが京都だった。 近くにサクラの名所の一つ、疎水沿いに哲学の道もあるため、週末のこの日は銀閣寺も大変なにぎわいだった。
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門から見物を終えた人たちがどんどん出てくるため、前方の団体さんを追い越すのもままならない。

お寺のパンフレットには「銀閣寺垣 総門から中門にいたる参道の左右に設けられた約50mの生け垣。石垣、竹垣、椿の生け垣の調和が美しい」とある。かなり長い参道が人でびっしり埋まっていた。昔来た時も参拝客はたくさんいたが、それでも他の人が気になる程ではなく、ゆっくりと歩くことができた。


これは、昔、大徳寺龍源院方丈の庭に、楊貴妃と名付けられた山茶花と、そのそばに燈籠があって、苔むした地面に落ちた赤い花をよく見ると、きれいなのだけ残してあったことを思い出させた。楊貴妃が枯れてしまったということで、枯山水の庭になっているが(龍源院の灯籠 )。




昔来た時は全く気がつかなかった。当時は京都のお寺と言えば、建物の中から庭を眺めるという固定観念があったような気がする。年月がたって、庭が変わったのではなく、自分が変わって、自由にものを見られるようになったのかも知れない。

