お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2018年7月19日木曜日

トゥールーズで朝散歩


パリ、シャルルドゴール空港には1時間も早く到着。
国内線乗り継ぎの搭乗口に着いても時間は十分あったので、トゥールーズのホテルに遅く着いてもお腹がすかないよう、アイスクリームを探したが売っているお店はなかった。
それにしてもここの軽食コーナーやトイレはおしゃれだった。一見何もないように見えるが、半地下のようなところにあった。
そこで無脂肪のコケモモのヨーグルト(yaourt)を買って食べた。3.2€と空港値段。
20時30分登場が始まったが、ボーディングブリッジではなく、地上に降りてバスでの移動だった。
20時18分離陸。旋回することなく、滑走路を飛び立ってそのまま高度を上げていった。
22時18分、着陸間際。ようやく暗くなってきた。

フランスでも日本同様地方自治体の統合が行われ、以前はミディピレネーと呼ばれていた地域と周縁部が統合され、オクシタニー地域という名称となった。
ずっと以前に読んだ書物のうろ覚えの記憶では、昔々、北フランスでは「はい」を「オイル」(現在の「ウイ」となった)と発音したためオイル語と呼ばれ、南フランスでは「オック」と発音したのでオック語となった。そのオック語を話す人々の地域という意味でオクシタニーと呼ばれることとなったようだ。
ウィキペディアのオクシタニー地域圏にその地図が出ています。
トゥールーズ空港に着後木材を装飾に使った建物へ入ったが、進行方向ではなかったので近くで見られなかった。
空港からホテルは近いはずなのに、あちこちの道路が封鎖されているということで道路は渋滞し、あちこち迂回してホテルへ。その途中には風情のある邸宅などが見られたが、暗くて写せなかった。
その南西方向にあるホテルで一泊。

目覚めて窓から外界を眺める。曇り空が気になるし、見えるのは通勤の車とエアバス社の建物(左端)
右奥にはトゥールーズ空港。そして、昨夜見えた木材を使った建物も少し見えている。

まず朝食。
フランスの朝食と言えばバゲットやクロワッサンにバターやジャムをつけて、どんぶり鉢のような容器でカフェオレを呑むというのが伝統的だったが、昨今の健康志向からか、サラダはないものの、キュウリやトマト、そして果物類が豊富だった。
各地のチーズとパンも楽しみ。
そしてヨーグルト(yaourt、ヤウール)はなく、フロマージュブラン(fromage blanc)を大きな鉢から取り分けた。柔らかいので気付かなかったが、フロマージュブランはカッテージチーズのことだとか。
手前中央のジュースは色からするとチェリージュースっぽいが、この旅ではチェリージュースには出会えなかった。

そして朝散歩。短い時間だが、ホテル周辺を散策。
Google Earthより

ホテルの敷地をショートパスして芝生の中の石畳を歩いていくと、
見慣れた花が、アカツメクサかシロツメクサに似たタチオランダゲンゲに混じって咲いている。
それはウツボグサ。日本のものより派手

これがきっかけで、通りに出ても野草を追って移動していく。
不明の蕾
マーガレットでもカモミールでもない、アズマギクに似た花で、細い花弁の先がほのかに色づいている。
ヒルガオなので、朝は昨日咲いてしおれた花か、これから咲く花だった。
オトギリソウの類
赤いケシと黄色い小さなキク科の花
小さなタチアオイ。

道路のカーブした先からスピードを出した車がやってきて、また後方からも車が通っていく。
その先の交差点はロータリーになっていて、中央には小山のような植え込みが。
ロータリーにはオトギリソウがたくさん咲いてい。その中に籐細工のかわいい飛行機が置かれているのはエアバスの本社のあるトゥールーズらしい。空港の近くだし。
ここで右折。
赤い屋根も風情があるが、気になるのはフランスには生育していないはずの竹。赤いのは消火栓、かな?
バイヨンヌ通り(Route de Bayonne)は自転車道もある。その内側が駐車スペースになって、走る車より駐めてある方が多い。
小鳥の声がこのお宅の庭から聞こえてきた。
ヨーロッパではどこにでもいる黒ツグミらしい。
赤い花は日本のシモツケのようでもある。その奥はハイビャクシン?

次のT字路で名前に惹かれて「ブリエットへの道」(Chemin de la Bouriette)に入る。
シュマン(chemin)と言えば、今回訪れる教会が含まれるサンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela、スペイン語)への巡礼路 Chemin de St-Jacques-de-Compostelleのように、ブリエットへ向かう道かな。ブリエットとは何だろう?
道が狭くなったところの塀から白い花をたくさん付けた植物が垂れかかっている。蔓でもないみたい。ジャスミンの一種みたい。
ちょっとひろくなったところでツタが這うレンガ壁を見つけて近づくと、花を写しているだけの私の行動が不審に見えたらしく、犬を連れた女性が声を掛けてきた。
何してるの?
散歩しているだけです。
それ以上あやしむことなく、その女性と犬は一軒の扉の中に消えていった。
旅した朝はホテルの付近を歩き回ることにしていて、せっかくなので気になったものを撮影するのだが、住んでいる人たちにとっては、不審者に見えるに違いない。
このツタの絡まる建物の先は塀の向こうに高い針葉樹が並んでいて、塀は金属のものに変わって弧を描いて続いている。門は閉じられていた。個人の家ではなさそうだ。
立派な松を写していると、自転車で通勤する人がスピードを出して通り抜けていく。
ブリエットへの道は東へと続いている。ここにも自転車で通勤する人が疾走してくる。
左側は樹木が繁り、
その下にはヒルガオ?アサガオ?
右手には広い庭のあるお宅
そして左には畑のあるお宅。ズッキーニやカボチャらしきものが花を咲かせている。

広大な空き地?
金網の向こうの空き地で見つけたのはマツムシソウ。
これは咲いたばかりの若い花。しかし、山野草には一家言ある母が「マツムシソウではない」という。確かに日本のマツムシソウとは少し違うが・・・
中央アジアやイラン、イスタンブールでも見たが、少しずつ違いがあり、共通するのは淡い色だった。
右側には珍しく生け垣がある。
左手の花を見ながら歩いていると、右手には袋小路ルネフォルク(Impasse René Forck)という集合住宅があった。
左側の塀のあるお宅の玄関脇に、遠くからでも目立つ樹木の花が。ぶわふわととりとめのない赤い花の房はタマリスク?それならば濃い色の葉は別の樹木のもののはず。
ピントが合っているのかいないのか・・・
太陽が月のよう。天気はどうなることやら。

道路に突き当たってブリエットへの道は終わり。Chemin de la Bourietteは、ブリエットへの道ではなく、ブリエットの小道という意味だったようだ。
でも上にはサンティアゴデコンポステーラへの巡礼路のマークが。
シュマンドトゥルヌフォイユ通り(Chemin de Tournefeuille、翻った葉の小道?)の右側
通学する子供達とその親が急ぎ早に左方向に向かっている。
Google Earthで見ると、この付近はプール付きの住宅が並んでいるが、そうとは知らず、ある舗装していない道に入り込んだ。
ハクチョウソウかな?日本でも見たことがあるが野草ではなく、栽培されたものだった。
淡いピンク
ナデシコ科のマンテマ
こんなところで見かけるとは。

そろそろブリエットの小道を戻っていく。
ブリエットの小道の曲がり角の反対側には、日本のものと比べると大規模な園芸店があった。
この辺りで時間切れ。

                →トゥールーズ サンセルナン聖堂 外観