お知らせ

中央アジア各国そしてイラン旅行記が完成し、フランス南西部のオクシタニー地方の旅に入りました。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2019年3月4日月曜日

稜線の町ナジャック


ルエルグからの帰路、尖塔の高い教会が見えた。
地図で見ると、アルビからルエルグへは別の道路を通ったので、気付かなかったのではなく見ていなかったのだった。

その後ある村を一瞬で過ぎ、右カーブして坂道を下っていくと、運転手さんがバスを停めて景色を見せてくれた。
これが先ほど通り過ぎたナジャック(Najac)村の先端にある城塞と教会だという。
アヴェイロン県観光局発行のリーフレットは、アヴェイロン峡谷の入口に位置し、ナジャックは谷に突き出ている。フォブール広場(Place du Foubourg)から、峡谷の上200mの監視のための城塞まで稜線上に道がついている。主塔の頂部からは息を呑む眺めである。アルフォンス・ド・ポワティエ伯(1241年より)がここに王家の城塞を築いた。
福音書家聖ヨハネ教会(13世紀)は、ルエルグのゴシック様式で最も古いものの一つである。内陣には13世紀の行列用十字架が収められているという。
教会のずんぐりした外観は、屋根は鋭角だが、ロマネスク様式のような大きな扶壁が並んでいる。
ナジャック村の地図(アヴェイロン県観光局発注のリーフレットより)

谷の向こうを眺めると、前方の山の上にも建物が。
それは監視塔のある城館。貴族の別荘などという優雅なイメージよりも、護りを固めなければならなかった当時の状況が生々しい。
と、その時背後から添乗員氏の声が。今からさっきの村の入口まで戻って少し散歩しましょう。
それは願ってもない計らいだった。

「フランスの最も美しい村(Les plus beaux villages de France)」に選ばれているというナジャックに戻ってバスを降りると、人気のないル・フォブール(Le Faubourg、城郭外)。
東端。一部三階建ての建物もあるが、屋根裏部屋のある二階建てが多い。
それに続く広場と一方通行の道路、その両側に民家が犇めき合ってる。傾いて見えるのは写し方が悪いから?
建物はL字形に連なっている。
南側の少しの日陰を歩いていく。この村のアーケードは、アーチ形ではなく、無骨に石を積んで作られている。
おそらくここの柱も石を積んで、上塗りしているのだろう。
かっこいいオフロード用バイク、住民のものか、旅人のものか?その先には観光局が。
おそらく昔は南側はアーチではなくても、人の集まるアーケード街だったのだろう。
南側は円形アーチのある大きな建物で終わっている。
でも、天井はやっぱり平ら。

一方北側にはアーケードはない。
下り坂の勾配がきつくなり、その先に観光客がパラパラ。
幅の狭いバリウ通り(Rue du Barriou)に入る。

この村では異質なファサードの建物は売り家

カーブの先に先ほどの城塞が出現。
13世紀前半の城塞。敵の襲来を知らせる鐘が。
教会とともに4月1日から万聖節(11月1日)まで公開されているそう(観光局のリーフレットより)
煙突が2つずつあるおうちには、簡易なバルコニーが付いている。
通りの名はブルゲ(R.du Bourguet)に変わり、この先で別の道路と合流。
下り坂は終わったようだ。
表の壁ではなくアーチの側面にアルジャンティエール(金銀調度方)通りという案内が。
見ると、階段だった。
右側にもアパルトマンというパネルがあって、
のぞいてみると、坂に沿って集合住宅があるらしかった。

オクシタニー十字のある店にはライヨール・ナイフの形の看板。
反対側からの方がよく分かる。

また別の道と合流するところに水盤があった。
人の顔が愉快。
何時つくられたものかは分からないが。

通りの名がまた変わってサンバルテレミ(R.Saint-Balthérémy)に。
左の建物は石製のモディヨン(軒下飾り)で二階が張り出し、右の建物は石製のモディヨンで金属のバルコニーが出ている。
左の建物はほんの少し二階が出っ張っているだけだが、木組みと軒下、そして鎧戸が黒く塗られておしゃれ。木組みでなくても、昔は石造りの建物の平面は土の上塗りがあったのだろうか。
サンバルテレミ通りが少し角度を変えたところに足を踏み入れた瞬間、城塞が現れた。


やがて右手には聖母子像の祠
いや聖母子像ではなかった。
隣は尖頭アーチの入口が開いていて、
ゴシック様式の小さな礼拝堂だった。

いつの間にか要塞を見上げるほど下ってきていた。
尖頭アーチの扉口のある大きな建物だが、教会ではなさそう。
振り返ると、正面の建物が小さな礼拝堂。

右手には建物がなくなったので周辺の様子が一望できた。
見る方向が違うので、さっき見た城館がに別の建物が付属している様子がうかがえた。
その下の方には円錐屋根の塔のある小さな建物も。

先に進むとかなり大きな建物。
途中の階に庇の出たバルコニーがあって、アーケードが木製なのだった。
少し先から振り返ると、鋭角なところも。

通りは左に曲がっていくので、これからは要塞が隠れてしまいそう。
通りの突き当たりの柵から1枚。
道なりに左方向へ歩いて行くと、半円アーチの並ぶ建物が。
右折すると監視塔が現れた。
時間の関係でここまで見学終了。


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参考にしたもの
「NAJAC Visitez l’un des Plus Beaux villages de France