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イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2021年2月22日月曜日

天水 南郭寺


静寧を出ると、紅砂岩の上に縦に亀裂の入った脆そうな地層が現れたり、

建築中の高速道路の傍を通った。通った道は甘粛省が管理する省道だった。

なだらかな山間部。もやっているのでしっとり感じるが、実際は乾燥した地域。


ある集落に入ると、まだ舗装されていない道もあり、
舗装された道の中心街では、圧麺屋の暖簾の前には屋台の店が並んでいたり、
生肉がぶら下がった店があったりした。

その後は柔らかそうな岩山が続いた。

省道と川と交差しながら新しい高速道路が建設されているらしく(窓ガラスが結露してピントが合わない)、
濁った川の先にも工事現場が見える。
建設中の高速道路の下も通った。こんな風に新しい高速道路はトンネルが多い。
なにやら山間部の高速道路建設の見学ツアーみたいだった😆

車中ではガイドの丁さんがいろんな話をしてくれた。印象に残っているものに、天水の女性は、北京の金持ちのお手伝いさんになるために養成を受けて、北京に行ってしまうというもの。男性の方は、道路工事や高層住宅などの仕事があるので、地元に残るのだそう。

いつの間にかそんな天水の町を通り過ぎて、

町の様子もよくわからないまま、渭河を渡って南廓寺へ。南廓寺は天水の市街地から2㎞のところにある。

南郭寺の境内図
寺院は平地では南向きに伽藍を配置するが、南郭寺は天水の渭河の南側の山の北斜面に建造されたため、北向きの伽藍配置となっている。

ここでも長い階段が待ち受けていた。
階段をのぼったところで振り返ると、天水の新しい地区が広がっていた。
天水は南北を山で挟まれ😮
町を東西に流れる耤河かかった赤い龍のような橋は車窓から見えた😄

山門の右には巨木が葉の色を変え始めており、
その上にも続いていて、写しきれないほど高かった。

南郭寺の西山門


境内図
每日頭條甘粛天水南郭寺は、中院は南郭寺の主体で、東院は「杜少陵祠」、西院は「禅林院」がある。
『秦州雑詩』の12に
山頭南郭寺 水號北流泉
老樹空庭得 清渠一邑傳
秋花危石底 晚景臥鍾邊
俯仰悲身世 溪風為颯然
と詠んでいるという。
「杜少陵」とは唐時代の詩人杜甫のこと。杜甫は生活が苦しく、家族と共に天水にやって来たが、短期間滞在した後、去って行ったという。

正面の天王殿には第一山という扁額がかかっている。
甘粛天水南郭寺は、第一山の文字は、清代の人物が北宋の大書家米䒥の字を模した。殿内には泥塑の弥勒仏坐像と四天王が奉納されているという。 
米芾か、遙か昔に目にした名前が突然出現した🥺 米芾は書だけではなく水墨画も描いたはず。
ここからでも布袋さんの大きなお腹が見えるが・・・

 左から奥へ


右手には三間の西配院


正面には五間の大雄宝殿
甘粛天水南郭寺は、殿内には三世仏が横ならびに安置される。釈迦、薬師と阿弥陀仏という。
何度も再建されているので、その度に新たな仏像が献納されたのだろうか。釈迦、薬師、阿弥陀では三世仏にはならないはずだけれど・・・😵

中央奥には釈迦と阿難、迦葉の二弟子が安置されているが、その前の像はいったい・・・🤔
薬師五尊像?奥壁の菩薩や比丘は数えないのかな?
薬師如来ならば、日本では脇侍は日光・月光菩薩だが。
で、これが阿弥陀如来(ピンボケ)
ここの仏像は3Dプリンターで制作されたのだとか。元の仏像は博物館にあるらしい。

中庭にも大木が
大雄宝殿の方に傾いた巨木は天水古樹名木の第1、側柏(春秋古柏)で樹齢約2500年
こちらの傾いた木は、天水古樹名木第80の小葉朴(ホオノキ)で樹齢約200年
どの御堂だったか忘れたけれど、四天王像を一体写していた。

東配殿の右手から、幹や枝が曲がりくねった木の右向こうへ。

プレートの付いた古木がまたあったが、その向こうは細い竹の植え込みになっていた。

上の方には再建中の八角仏塔が見え隠れ😮

境内図では文字の象嵌が剥がれて読めない😳

まだまだ奥へ続いていて、

東山門には「甘泉溢馨」の扁額
奥の六角形の北流泉には現在でも水が湧いている。

その左手には大きな杜甫像が😶

細い竹は金竹という種類

天水古樹第6は国槐(えんじゅ)で樹齢約1300年


北流泉の背後に長々と並ぶ黒い石板は杜甫詩碑廊。
10mどころではない長さ。さすがに国土の広大な中国。
杜甫の肖像から始まっている。
書家も書体もいろいろなものが配されている。

老杜秦州雑詩碑
説明パネルは、2002年に明の成化19年(1483)で出土した、杜甫が秦州で制作した詩50点の中から選び、傳鼐が「秦州十景」を刻んだ石碑。現在中国において杜甫秦州の詩を刻んだ最も早い石碑という。

その後、暗くなってきて天水の町も照明が灯ってきて、赤く輝く龍のような橋を渡ってホテルへ。

夕食の品々
ここにも木耳が😊
ここにも😁
ほぼキュウリ。あっさり炒めてあるので、生よりもたくさん食べられる。
お馴染みのトマトとたまごの料理にも木耳がいっぱい🤗
肉団子の入ったスープには別のキノコ
内陸部なのでエビではありません
青島ビール
オレンジとフジリンゴ。フジリンゴは出続けました😅



関連項目

参考サイト