お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2023年9月1日金曜日

ソクシヤンジュ Sauxillanges とクレルモンフェラン Clermont-Ferrand の美味


ブリウドのサンジュリアン聖堂を後にして、

右側の市場通り Rue du Marché を抜けたら、広い通りに出た。
街の様子をほとんど撮影することもなく・・・やけど、何、この右手の建物の角の妙な石の積み重なりは?

やがて街役場 Mairie de Brioude が左手に表れ、更に
ずーっと直進するとこの先にエレベータがあって、下の街とはかなりの段差があるのだった。

この段差は市壁によるもらしく、下の広い駐車場に降りてバスに乗った。
ブリウド中心部 Google Earth より

ブリウドを出発して昼食にソクシヤンジュ Sauxillanges へ向かったが、雨は強まりイソワールまでの国道はともかく、外れると、狭く曲がりくねった道となった。
ブリウドからクレルモンフェラン Google Earth より


そしてソクシヤンジュへ向かった。まだ葉の出ていない木にあまりにも多く宿り木がついているのは不気味。

川はそんなに水嵩を増していると言うこともなかったが、大型のバスが通れるのだろうかという、途中の小さな集落を通過するときはハラハラしたことも。



やがてソクシヤンジュという小さな町にたどり着いた。古い建物は煙突が町によって様々で、それも周遊して見る楽しみの一つ。

もう町の中心部だった。隣にあるこの二本の尖塔のある建物が市庁舎かと思って、

切り妻屋根の下の装飾を撮影したのに、

市庁舎 Hôtel de Ville はその手前の建物だった。小さな町なので町役場 Mairie だろうと思ったが、ちゃんと市庁舎となってい た。 


さて、市庁舎の向かいの建物がレストラン、サンマルタンの食卓 La Table St-Martin。もう午後1時前なので、皆さんは急ぎ足。
古くて赤い窓枠や鎧戸が可愛い。

古びた店内を想像して入ったら、とても現代的なインテリアだった。


看板も可愛いが、ここは2019年度にミシュランに選ばれたレストランだとか。
今回の食事も美味しかったが、ミシュランに選ばれたレストランの味と盛り付けは格別。

まず2種類のアミューズ(急いで写したら縦だったので、無理やり横にした

ナプキンの色も素敵(ジュースを写すのを忘れていた)


前菜はカツオのたたきのようだが、スライスした牛肉のマリネで、下に隠れているのはサラダ
左上に飾られている大小の輪っかを集めて円形にしたものを最初に見た時は、フランスにはなさそうな蓮根さえ今では食材に使われているのかと驚いたが、全然食感が違う。

メインはお皿も盛り付けもがらりと変わって、タラにトマトのエスプーマかけとジャガイモのムース
ここにも添えてある豆の蔓

デザートはフロマージュブランのムースとフランボワーズ(木イチゴ)のソルベ
ここにもレンコンのような飾りが。やっぱり型でつくってあったのだ。

再び縦のものを横にもしない私が横にした写真。


一つずつ、美味しく頂きました。



さて、ゆっくりといただいた昼食の後は、ユソン Husson の町巡りのはずだったが、途中で大雨で通れなくなる可能性があるということで、3連泊するクレルモンフェランへ直行することとなった。

幻想的な景色をのんびりと楽しんだ。


景色がよく見えるのは、バスの高い車窓ならでは。


などと寛いでいたら、いつの間にか都市部へ近づいていた。上り坂ではないのにかなり傾いてしまった。



教会の黒い尖塔が目に飛び込んできた。あれはクレルモンフェラン Clermont-Ferrand のノートルダムデュポール聖堂 Basilique Notre-Dame du Port に違いない。ロマネスク様式の聖堂だ。


続いて現れた2本の尖塔があるゴシック様式の聖堂は、被昇天のノートルダム司教座聖堂 Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption だろう。



クレルモンフェランはリヨンほど大きくないが、今回訪れた街ではリヨンに次ぐ「都会」だった。
市街地に入ってしばらく右折左折を繰り返してやっと到着したのが、現代の街の中心ジョード広場 Place de Jaude だった。またしても妙なパノラマ合成。この広場は南北に長いので、西側から写した。
旧市街の中心にあるカテドラルの双塔の先が見えている。


ホテルの部屋で荷物をほどく。
このホテルの冷蔵庫はドアがガラスなので、置き忘れる心配がなかった。


そして夕食のレストランへ向かう。
歩道は広いのだが、自転車などの通るラインとの見分けがつかなかった。その外にトラムが通っている。向こうの白い建物はオペラ座 L'Opéra-Théatre 

左手にミニム修道会付属聖ペトロ教会 Église Saint-Pierre-des-Minimes の東ファサードは黒い玄武岩で作られている。


ジョード広場が終わって少し先にレストランはあった。隣のビストロ Le Bistrot d'à côt
é は2022年度ミシュランに選ばれている。 

今日はトマトジュース

アミューズ

前菜はトマトときのこのビール煮、玉子のソース掛け


サーモンの海苔巻き風、野菜とレンズ豆の煮物と共に


デザートは梨のコンポート入のシュークリーム(シューアラクレーム chou à la crème)
上の緑色のものはバジルのジュレ 

食後はいつもはコーヒーなのに、この時だけは紅茶が飲みたくなった。


帰りもジョード広場の脇を歩いた。鉄塔のようなものが等間隔に数本並んでいて、赤や青にライトアップしていた。


今回の旅行で唯一ライトアップを見たのがこのジョード広場だった。

その一本

空は曇っていて明日の天気が心配。