お知らせ

イラン・フランス南西部のオクシタニー地方の旅行記に続いて、南イタリアの旅に入りました。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2018年9月10日月曜日

カオール ロット川の東の丘へ


サンテティエンヌ司教座聖堂の北扉口を見た後、ロット川の見えるシャンポリオン岸(Quai Champollion)へ。

細い鉄塔が立つサンシル山(Mont St-Cyr)からカオールの町を眺めてみることに。
ところで、南西部の堰はたいてい斜めに切ってあり、その片側の岸に閘門が設けられている。ヴァラントレ橋でも閘門は左岸にあったので、ロット川は左岸に造ることになっているのかも。
奥の細い円塔がはPaul&Marie Decayzacというフォワグラを作っているところ。
サンシル山は時間がかかりそうなので、こちらの低い丘の上からにしようかな。
この二つの丘の重なるあたりに小さな円塔が。しかも円錐形の屋根はない。

カベシュ橋(Pont de Cabessut)を渡って、
ジャコバン通り(Rue des Jacobins)を歩いて行くと、左側の少し奥まったところに変わった屋根の建物が。
どうやら現在は幼稚園と小学校に使われているらしいが、
その右側に控えめな扉口。尖頭アーチで浅いが3つのヴシュール(弧帯)からなるアーキヴォルト(フランス語ではアルシヴォルト、日本語では飾り迫り縁)はゴシック様式。
そのタンパンにはこの教会あるいはその建物の由来が記されている。
その柱頭には花が浮彫され、ロマネスク期の興味深い柱頭とはかなり趣を異にする。
左手にゴシック風だがあまり古くはなさそうな教会が現れた。サクレクール教会(Églese Sacré-Coeur)というらしい。先ほどの簡素な入口がこの教会の西正面だったのだ。
教会の建物を通り過ぎようとしたとき、気になるものを見つけた。ゴシックのリブ立ち上がりと平レンガの残骸が!
更に東にも遺構が。どうやらゴシック様式のもっと大きい教会があったのが、後陣が崩壊してしまい、身廊に鐘楼をのせて現在も教会として使われているらしい。
この蔦の絡み方といい、「廃墟」と呼ぶに相応しいが、続きのリブと同じ時期の建物かな?こちらはレンガではなく石積みだし。
同じくゴシック様式のトゥールーズのジャコバン修道院よりも小さな教会だ。
Google Earthで見ると、この一角には教会や修道院が複数あったようで、現在のサンテティエンヌ幼稚園・小学校の建物には回廊と聖堂も残っているのだった。

その向かい側、水色のフェンスのあるところがホタテ貝(フランス語ではサンジャック=St-Jacques=聖ヤコブ)のマークがあり、「セルジュの家へようこそ ジャコバン中継地」(Bienvenue chez Georges Le Relais des Jacobins)とあった。
コンクから何日か歩いてきた巡礼者たちを受け入れる格安の休憩・宿泊施設(
gîte)。ここもまたサンティアゴデコンポステラへの巡礼路なのだった。
今朝ヴァラントレ橋を渡って行った巡礼者の中には、ここで体を休めた人もいたのかも。
別のおうちの呼び鈴がハリネズミが付いていたりして👀
高架の線路をくぐって、カンデモンジュ通り(R.du Camp des Monges)を直進、
マキ大通り(Avenue du Maquis)という名称だが、広くはない通りを渡って振り返る。南西角の建物もレンガ造でカオールでは珍しい。
この交差点の南東の建物の向こうにサンシル山への道があるはず。
その前に可憐な花を発見。花弁が5枚のものと6枚のものがある。
 あった。ここからは民家の敷地を


フウロソウというよりはゲンノショウコのような小さな花。
今頃になって気付いた。サンシル山まで往復すると、カオールの旧市街を散策する時間がなくなってしまうことを。分かれ道を右に向かって、展望のきく場所から眺めることにした。
マメ科の花
葉は見えないがラン科のよう
横から見ると

ロット川の向こう岸から見えた円塔が。そこからなら見渡せそう。でも段差があって近づけないのだった。
それで、円塔の背後から木々との隙間から町を撮影。
右岸にも堰のところに小屋がある。こちらは粉挽小屋かも。
左にイエズス会の学校の鐘楼、右にサンテティエンヌ司教座聖堂。目を凝らすと後陣の屋根と西構の間に2つのドームが見えている。ヴァラントレ橋はこの聖堂に隠れているが、高い高架の道路がよく見える。
カベシュ橋の北側の町。近くに角塔がそびえている。
そしてその北には本日の最終目的地バルバカヌ(Barbacane)。
色づいた木の実と短いサルオガセのような地衣類
イランでは白い花だったが、よく似たバラ科の花
クサノオウ
カベシュ橋から眺めたサンテティエンヌ司教座聖堂。やっと後陣の屋根と2つのドームが見えた。
ロット川上流側。北のバルバカヌと近くの名称不明の角塔の間の2つの角塔も見たかったもの。
とりあえずこの塔を目指そう。
ふとある家の窓に目が留まった。珍しく布団を干している。洗濯物を外に干すのも見ないのに。

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関連項目
トゥールーズ ジャコバン修道院