お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2018年9月24日月曜日

カオールからブジエへ


本日はカオール(Cahors)からサンシル・ラポピー(St-Cirq Lapopie)へ日帰り旅行。カオールの町をロット川(Lot)上流へ向かって、道路は川に沿ったり離れたりを繰り返した。
地図は『CARTE TOURISTIQUE Des idées de circuits du Lot à la Dordogne!』より。
ペッシュメルル洞窟(25000年前の壁画がある)がサンシル・ラポピーに近い場所にあったとは。

農業が盛んと言われるだけあって、郊外に出ると田園風景が広がっている。畑の中に石の円筒形の小屋。その上に白い花が咲いているのが一興。
 散在する農家の一つ。川向こうの森の中には城館。
広大な畑が続き、
遠ざかっていたロット川の流れが近づいてきた。川はS字状に蛇行して、道路も川に沿って大きくカーブする。
ヴェレのノートルダム教会(Église Notre-Damme de Velles)。窓も鐘楼も半円アーチ。鐘楼は大きすぎて重そうだが、他はロマネスク様式の教会のよう。柱頭彫刻は残っているのかな。
V字形の堰の見える地点とその先の橋。これまで通ってきたD49号線はこの橋へと続き、D662号線を走って行く。
すぐにル・ヴェル村(Le Vers)に入り、宿泊施設に挟まれてロット川に流れ込む清流とその先に森があった。
またロット川の流れに近づき、
左岸は石灰岩がむき出しの絶壁は白く、
右岸は赤い。やがてサンジェリの村へ。教会は鐘楼だけが見えている。
村の駐車場にあった地図。
日曜市があるということで急遽立ち寄ることとなった。
週に一度開かれるので、住民は1週間分を買うことになる。
野菜、果物の店の他、クルザ農場のチーズの店が。
朝食べたのと同じ山羊の小さなチーズを販売していた。
この小さく薄い円形のチーズ(fromage)の名称がカベク(cabecou、写真の文字は複数形)であることが判明。
更に、右の列の真っ白のものがフレ(frais、フレッシュ)、次の列がドゥミ・セック(demi sec、セミ・ハードタイプ)、続く奥の小さな一箱にあるのかセック(ハードタイプ)。フレッシュは日持ちが1週間、日本に持ち帰るならハードタイプがお勧めと言われた。
1ヶ0.9€、7なら5€。毎日1つ食べると7つで1週間になって、次のマルシェでまた7つ買うことになる。
ということで、セックを5つ、旅行中に食べてしまうつもりでフレを2つ、計5€でお買い上げ。
写すとどうしても前のものが大きく見えてしまうが、大きさはここまで極端には違わなかった。
ハードタイプのものはカビが付いているし、素手で入れてくれるのでちょっと心配になり、フレだけでなくセックも食べてみたが、全く変質しなかったので、結局残りはどちらも日本に持ち帰った。ファスナー付袋に入れて空間をつくり、その上エアキャップを巻いてもフレの方は潰れてしまったが、味も変わらず、カビも生えず美味しくいただきました。もちろん保冷剤と保冷バッグも持参していたが、ホテルの部屋に冷蔵庫がない時はホテルの冷蔵庫に入れてもらったり、保冷剤を凍らせてもらったおかげである。

移動車の鳥肉屋と奥の蜂蜜屋
蜂蜜屋ではやはり巣蜜は売っていなかったが、珍しい蜂蜜入りのギモーヴ(guimauve、マシュマロ)を買ってみた。旅はまだ始まったばかりだというのにどんどん荷物が増えていく。

サンジェリからブジエへ向かう。

再出発してすぐ、向こう岸の斜面に教会の塔や一般住宅ではなさそうな立派な建物。パストュラ(Pasturat)という小さな村の教会のよう。建物は不明。
ロット川の流れはまたS字状に。
サンジュレ村から10分ほどで吊り橋と船が見えてきた。ここがブジエ(Bouziès)の村で、ここから船でサンシル・ラポピーへ向かう。
橋の上から来し方。石灰岩の断崖を切り開いて道路が付けてある。トンネルの右上の妙なものについては次回。
行く先にも崖は続く。
対岸のブジエの鄙びた家並みの前の鮮やかな家屋が雰囲気を壊している。
村の墓地は教会の傍。
渡って橋を振り返る。

橋を渡ったところにあるT字路
正面に古びた建物。こういうのが私の好み。

左手にサンレジェ教会(l’Église Saint-Léger)。
丸窓にステンドグラスがあるみたいで、タンパンはないものの半円アーチの扉口、両脇には扶壁。何時の時代の建築だろう。半円アーチの頂部には1878という数字が。ロマネスクっぽく建てたのか、古いものを残して大修理した年を示しているのか。
側壁は古くはなさそう。
北側面

T字路を左へ。宿泊施設もある。
やがて左手に石の十字架が。ここを左折
高いススキの奥の広場で出発までひと休み。
大山でよく見たクガイソウがフランスで咲いていた。
広場には赤いケシ。キャンプ場になっているのか、奥まで草地が続いている。
かつて使われていたヨット。これくらいのマストなら橋をくぐれるのだろう。
何故か竹林を通って、
乗船場へ。

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関連項目
ブジエで咲いていた花

参考にしたもの
「CARTE TOURISTIQUE Des idées de circuits du Lot à la Dordogne!」という地図