向こうに見えているのはGTVの駅。
ほとんど人気のない駅だった。
空港からはGTVでリヨンへ。リヨンでマルセイユ行きと切り離される。
列車は始発ではなく、ブリュッセルからやってきた。
以前からそうだったが、列車は半分が前向き、半分が後ろ向きなのだった。発車時刻が8時を過ぎていたので、向きによってはささやかな夕日と夕焼けが見えたが、次第に暗くなっていった。
夜遅くリヨンのホテルに着いて、部屋では星の王子さまがお出迎え。
そして朝はエスプレッソで覚醒。
朝食までに散歩するか、食べてからにするかが迷うところだが、窓の外はまだ暗い。
デニッシュやドーナッツの他にもタルトも豊富。チョコレートケーキもあったが、私はパンを選んだ。とても美味しかったらしい。ここでチョコレートケーキを食べなかったことが、後日悲劇を招く。
右手にはローヌ川と、昨日リヨンパール・デュ駅に着いたとき迎えてくれた太い鉛筆のようなパール・デュータワーや尖った高層ビルなどが見えた。
リヨン中心部市街地図
ホテルを出てローヌ川を歩道から眺めると、アルプスからの雪解けの水で水面が高い。いつもこれくらいあるのかも知れないけれど。
それにしてもこのどんよりとした空。フルヴィエールの丘からアルプスが望めそうもない。
ローヌ川沿いに歩いて、ラファイエット橋を渡らずにコルドリエ通りを西へ向かった。道路には自転車と矢印のマークが続いているが、自転車以外にもいろんな乗り物に乗って通勤している人たち。
あれ、こんなところにも教会が? しかも正門が北側にあり、後陣が南にあってちょっと変わっている。
正面入口上のタンパンには聖母子像が掲げられていた。先ほどの建物の聖母子像とは幼子の位置が反対。
コルドリエ広場に来た。歩道その先にはメトロのコルドリエ駅。
右手の壮大な建物は鉄柵のバルコニーのある建物よりも古い商工会議所。
この先は狭くなって、通勤の車や運搬車の隙に建物が見える。
タンパン(こんなものでもそう呼ぶのかどうかわからないが)からはみ出した神話の人物のような彫刻は、どこかの建物から持ってきたものでは。それをファサードに掲げたくて黒いモノリス(一本柱)の円柱を立てたとか・・・
少し歩いていて見つけた白い花の木は細長い花弁の花だった。ジューンベリー(フランス語では Baie de juin)なのかどうなのか・・・
もう少し下流に進むと、これから行くつもりのサンジャン司教座聖堂が見えてきた。ロマネスク様式からゴシック様式に修復されているので、尖頭アーチが目立つ。
ボナパルト橋の南側は工事中。後で聞いた話では、自動車の通行を減らすために、自転車道をどんどん造っているのだそう。
サンジャン聖堂の北側に遺跡公園があるというのを知り、それが見たかったのだ。
見学後、北側は歩道と自転車道になっており、南側をそうすべく工事しているパスレル・サンジョルジュドリヨンという名の橋から戻っていった。
関連記事