ユソンもまた小さな丘の小さな集落だった。
これは市壁の遺構。平たい道を歩き続けると、
黄色い花を写していると、正面の崖が柱状節理になっていることに気がついた。
外側から風化して崩れてきてはいる。
こんなところに部分的に残っていたりもする。こういうのがあるお陰で、ここの玄武岩は表面だけがグレーで、内側はベージュ色であることが分かった。
ここはそこそこの傾斜があり、土の道だった。
頂上には柱状節理が少し出ていたが、玄武洞のように、黒い六角形の石が転がっているということはなかった。それで、石垣や建物の壁に埋め込まれていた石が六角形ではなかったわけね。
頂上にあるのはそんなに古くない聖母子像。ユソンの山は円錐形で尖峰ではないからか。
前菜は生フォワグラと野菜のラビオリ仕立てのビーフブイヨン
メインはイシビラメの白ワインバターソース、白アスパラも。
デザートはモンブラン
集落の中へ(Google Earth より)
奥に聳えているのは教会の鐘楼。
下部は玄武岩の嵌め込まれた壁、上部には石は嵌め込まないというのがこの集落の建物のよう。
村の鍛冶屋を覗くと、
左の石の棚には工具が並び、右上に革製のふいごがあった。
この木のところでひと曲り
市壁とも伝統的な家の壁とも見分けられないが、赤い扉が似合っている。
学校 École と町役場 Marie が同じ建物にあって、入口が左右対称に並んでいる。
その前の分岐は曲がらずに行くと、十字架のエンブレムが上にある扉口があった。木の扉はまたしても赤。
上を見上げると玄武岩を積み上げた壁面が荒いところと密なところがある。
改修中の家?
その先には個人宅の庭のような、小さなホテルの庭のような・・・
ついに教会が現れた。しかしながら教会は閉まっていた。
その後オルグ(orgue パイプオルガン)を見に行った。
なんと、全体が柱状節理なのだった。
兵庫県の玄武洞のように、細い柱状節理だが、玄武洞のようには曲がったり洞窟をつくったりせずに、ニョキッと出ているだけ。
ユソンの火山探検というプレート
しかし、残された時間は少ない。先ほどの教会の近くまで戻って頂上へ向かった。
モンサンミシェルや、ルピュイのサンミシェルデギュイユ礼拝堂のような尖った山には、大天使ミカエルの名が付けられているのとの違いなのだろう。
ユソンの小さな村と大きな柱状節理を見学の後はクレルモンフェランへ戻った。噴水のオブジェは玄武岩ではなかった。
この旅最後の夕食は、クレルモンフェランのパヴィヨンラマルティヌ Pavillon Lamartine にて
ここも2021年にミシュランに選ばれたレストランだった。
アミューズは2種類、絞った形のにはチーズクリームが入っていた。お皿もおしゃれ
二つ目のアミューズはなんとスープ。器が天目茶碗風に見えなくもない。フランス料理はどこでも美味しいが、今回の旅ではオーヴェルニュ地方のミシュランに選ばれたレストランでの食事が多く、味も盛り付けも格別だった。そして器も凝っていた。
関連記事