さて、龍源院で久しぶりに灯籠を見て、門を出ると、公開・非公開の塔頭が並んでいる。砂利道も中央の石畳を通れば歩きやすい。
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今宮神社の東門を出たところに、ちょんまげがすわっていそうなあぶり餅屋が二軒、北側が一和、南側がかざりやで、前を通ると両方から「まあおはいりやす、まあいっぷくおしやす」と、呼びこみの声がかかる。以前はこっちが参道やった。
あぶり餅は、お餅をちぎってきな粉でまぶし、竹串の先にひっつけて、炭火で両面を焦がして焼く。それに、甘う炊いた白みそをとろっとかけて、やすらい盆にのせて出す。昔を思うひなびた味で、これも疫病をのがれるといい、おまいりの帰りには、きっと食べる。あついうちがおいしい。
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また、竹串は既製品ではなく、細く割ったものなので、細過ぎるとお餅の重みにしなって食べにくいこともある。持ち帰りもできるが、白みそときな粉なので、家で開くと見た目が美しくない。硬くもなるので、やっぱりお店で食べる餅だ。
散歩好きの京都 近ごろ京に流行るものにこのあぶり餅を紹介するページがある。もっときれいな写真が載っています。いつものように文も少し引用。
京都の誰もが食べ、楽しむ話題の一つ、あぶり餅。西陣地域の御神体、今宮神社の参道にある茶屋の名物である。東門前の参道に差し向かいで建つ2軒が同じ餅菓子を出す。「どちらに入るか」と問えば、もっぱら半時間は話題が膨らむところは、西陣ならではの名物として愛され続けている証拠だろう。