お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2012年4月9日月曜日

6日目1 カルスからエルズルムへ

朝食にはハムやソーセージなどもあるのだが、私の好みはチーズ。黄色いのは牛のチーズで、白いのが山羊のチーズ。今日は繊維状になった山羊のチーズがあった。シリアでは麺のようなチーズがあって、それがお気に入りだったので、少し似たチーズがあって嬉しい。
丸いのはチーズではなくゆで卵。
チャイをサーバーから入れると、違うと言われた。トルコでは、チャイダンルックという2段になったヤカンを直接火にかけて、上のヤカンに紅茶を入れて蒸らし、下のヤカンが沸いたら上のヤカンにお湯を入れて濃く出す。それをチャイ・グラスに入れて、好みでお湯で薄めて飲むというのは、いつもの『トルコで私も考えた1』で知っていたが、ホテルの巨大なサーバーは別物かと思っていた。
でも、濃いめが私の好み。
ホテルは町外れにあったが、出発する時に遠くの丘の城壁が一瞬見えた。
今日もお花畑を見ながらのバス旅。エルズルムまで概ね南西に向かってD957号線を進んでいく。

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小さな集落の屋根は相変わらず金属葺き。右側にはなだらかだが雪の残った山が見える。
左の山は、雪が太陽の光で浮き上がって見えたりする。今日はこの山を追っていこう。
ところがその山はすぐに見えなくなり、遠くには段々険しい山並みが見えて来た。
そしてそれが見えなくなると、近くの山に木が生えてきた。木のある山はトルコでは珍しい。その向こうには円錐形の雪を被った山が現れた。今までの山よりも高そうだ。まさかアララト山ではないだろう。
山が近づいてきて、しばらく松の若い木々を見ながら走っていたが、先で道路工事をしていた。対向車が通る度に土煙で視界が妨げられる。
やっと舗装した道になった。
黒曜石の採れる崖があります。バスを止めましょう
黒曜石は採ってもいいらしいが、たくさん採りすぎて、飛行機の重量制限にひっかかる人もあるらしい。
黒い黒曜石の露出した崖があれぱ、
赤い黒曜石もあった。中には赤に黒が混じったものもあった。
せっかくなので、黒いのと赤いのを少し採取した。
こんな風に黒と赤が縞のようになった崖はその先で終わり。
再びバスが動き出すと、先ほど見えた雪山がまた見えて来た。アール・キョセ山 Aĝri Köse Daĝiだろうか。
D957号線からD080号線に変わる辺りでアラス Aras川が見えだした。アラス川は写真の右から左へと流れている。
昨日、新疆のような山々から高原のお花畑へと続くD070号線の橋で越えた川の上流部になる。 
渓谷に入ると緩やかなカーブの続く快適な道となり、あちこちにカッパドキア風の岩が見えるようになった。ここも凝灰岩の山だ。
この岩はカラクルト・サルカミシュ Karakurt-Sarikamişというらしい。
10分余りそんな風景を楽しんだ後、渓谷を抜けて開けた土地に出た。
※参考文献
「トルコで私も考えた1」(高橋由佳利 1996年 集英社)