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イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2014年3月29日土曜日

サントリーニ3 ネア・カメニへはフィラから


ネア・カメニ島への火山クルーズは、フィラの崖下にあるオールド・ポートから出ている。

フィラの町に南方から入ると、徒歩の旅が始まるのは先史博物館あたりになる。
博物館については後日。
博物館を出て、ミトゥロポレウス通りの坂を上るとヒパパンティス通りに入る。
面白い回廊を持つ大聖堂が見えてくる。
20世紀に再建されたものという。観光客は教会よりも、この広場から見える景色に夢中。
広場の正面には、低いながらネア・カメニ島がどっしりと存在感を示している。
湾内にはクルーズ船、高速船、ヨットなどの小型船が停泊しているが、見る度に船が変わっている。
大聖堂の前を通り過ぎると、赤いドアの開いた小さな建物の上には坐った人、壁からは魚が飛び出している。
次の通りには妙なオブジェが2つ。高い台に腰掛けた人が2体。ネア・カメニ島を眺めているのかな。
崖沿いの道を歩いていると、火山島クルーズの出るオールド・ポートが真下に見えた。ちょうどテレフェリクがすれちがっている。

その前に腹ごしらえ。メインストリートのカフェなら、短時間で手軽にお昼を食べられる。
この時の注意点は、お店の中にトイレがあるかを確かめてから椅子に坐ることだ。この辺りのお店にはトイレがないこともあり、公衆トイレを探すとなると、結構時間がかかってしまうという。
ちなみに、一軒目はなく、二軒目のこのお店にはありました。
メニューというよりも看板。
私はターキーとチーズのサンドイッチ4€、もちろん飲み物はアイス・チョコレート3€。物価高のリゾートサントリーニ島だが、こういうのは手頃。

テレフェリク(ケーブル)乗り場には、足元の青い目印を辿っていくと、どの通りからでも行くことができる。
たまにこんなマークもある。
この建物の中らしい。
この奥が乗り場。片道4€。日本なら往復で買うと割引があるが、ギリシアではない。
ちょうど着いたばかりなので誰も乗っていない。せっかくなので一番前のキャビンに乗り込む。
キャビンからネア・カメニ島と奥のパレア・カメニ島を眺める。
登山道はしっかりと付けてある。矢印の場所に人が群がっている。そこが頂上なのだろう。
真下に落ちていく、というほどの速度感もなかった。
オールド・ポートにはロバでも行ける、5€。もちろん歩いて下りることもできる。
しかし、注意しなければならないのは「ロバの落とし物」だという。踏むと滑って転ぶこともあるらしい。ヒトだけでなく、ロバも転んだりするそうな。
10分ほどで到着。
クルーズ船が来ている時は、長蛇の列になることもあるらしいが、この時はすいていた。
早めに着いたので、のんびりと溶岩と火山灰でできた崖を眺めていた。
成分によって岩の色が違う。
火山灰の層の間に色の異なる、つまり噴火時期の違う溶岩が積み重なっている。
きれいな海にたくさんの魚が泳いでいるが、日本にもいるボラかな?
カラスミは地中海沿岸でつくっているし。
パレア・カメニの方には温泉があるという。しかも、岸辺に沸いていて、船で近づけないので100mほど手前で停泊し、そこから飛び込んで泳いでいって温泉(熱いのか、ぬるま湯なのか不明)につかるらしい。
火山島の温泉なら是非つかってみたいが、子供の頃は泳ぐと中耳炎になり、耳鼻科通いが夏休みの思い出の私は、小六以来水着すら着たことがないので、パス。瀬戸内のトビウオだったはずの亭主も止めておくという。
それなら火山だけのコースにしておこう。

     サントリーニ2 イアに夕日を見に 
                →サントリーニ4 パレア・カメニ島の海中温泉

関連項目
サントリーニ1 クレタからサントリーニへ
サントリーニ5 火山島ネア・カメニ1
サントリーニ6 火山島ネア・カメニ2
サントリーニ7 アクロティリ1
サントリーニ8 アクロティリ遺跡2
サントリーニ9 アクロティリ遺跡3
サントリーニ10 アクロティリ遺跡4
サントリーニ11 アクロティリ遺跡5

※参考文献
「地球の歩き方A24 ギリシアとエーゲ海の島々」 2013-14年版 ダイヤモンド社 
「古代ギリシア遺跡事典」 周藤芳幸・澤田典子 2004年 東京堂出版