お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2016年6月30日木曜日

アシュ村で朝散歩


朝目覚めると雨が降っているような気配。しかし、すぐに上がったので、朝食時間まで散歩に出かけた。
まずは西へ。
雪山と雲が少しだけ朝の光の色を帯びている。

日干しレンガの壁に板張りの切妻屋根。玄関だけ後で付け足したように板張り。パラボラアンテナがあるところが現代風。
バスケットボールのゴールが立木に取り付けられている。
入母屋造の屋根は波板スレート。その真ん中に細い煙突。
カラフルなお家は妙な切妻。
その続きには建設中の家屋があった。この辺りは木材が豊富なのか、家屋に木が使われることが多いようだ。
じゃがいも畑には雄鶏が。
その先には民家はなかった。ロバを見たところで引き返す。

南側を見て戻る。
入母屋屋根となだらかな山と木々。日本のような景色、でもないか。
狭い台にいろんなものが置いてある。藁の山の奥はやっぱり入母屋の屋根。
この家は焼成レンガに木材の部分が付け足されている。

ゲストハウスを通り過ぎて、
草を食む馬、寝そべる牛と番犬。

レトロな車のよく似合う日干し煉瓦の建物。民家ではなく、倉庫みたい。

驢馬とキク科の白い花、
羊が3匹、山羊が1匹、
馬は私のことなど気にせずに、夢中で草を食んでいる。
四つ角に出たところで時間切れ。
途中に大きな切株を発見。

アシュ・ゲストハウスへ戻ってきた。

もう少し時間があったので、ゲストハウスの敷地を探検。
結構広くて、宿泊棟もあちこちにあった。ふらふら歩いていくうちに、木製のブランコを見つけて近寄ると、
石人が並べてあった。明らかに違うものもあるが・・・
後で尋ねると、近辺に転がっていたものを集めてきたのだとか。ここもまた騎馬遊牧民の墓地が点在していた土地だった。

一番大きなものには髭があり、右手で盃を持っている。石人が墓主か墓を守るためのものかという点では、墓を守るためには盃よりも武器を持っているのではないかと思う。
こちらはもっとプリミティブな雰囲気で、飛鳥の猿石を思い出した。

待ちに待った朝食。
チーズにソーセージ(キルギスはイスラーム圏なので牛肉の)、クレープ、紅茶
自家製苺ジャム、エスパルセットの蜂蜜(採取された時から白濁している)、バター、自家製生クリーム
途中で出て来たパイのようなナン
黒パンにトマトとチーズを乗せ、焼いたものとお粥
いろいろ取り分けて、しっかり食べました。

           チョン・ケミン渓谷へ


関連項目
アシュ村の花
バラサグン遺跡2 石人
ビシュケクの国立博物館1 石人
石人とは

2016年6月27日月曜日

チョン・ケミン渓谷へ


アラ・アルチャ渓谷でフラワーウォーキングを楽しんだ後、ビシュケクで昼食。チョン・ケミン渓谷へと向かった。
Google Earth より

途中で玄奘三蔵も滞在したというスイアブ(素葉)城とされているアク・ベシム遺跡や、
ブラナの塔を見学。
これらについては後日。

道中で日干レンガを作っているお宅があったのでお邪魔した。
道路側には日干レンガを藁を敷きながら積んであり、次に一段ずつ縦に並び、その内側には横にした生乾きの日干レンガに藁を掛けて置いてあった。
家屋は白壁が剥がれ、内側の土壁もいたんでいる。日干レンガも見えているかも知れない。
このように、日干レンガを二重に積んだ壁に土を塗り、更に外装用の漆喰を塗ると20年くらいはもつらしい。
聞くところによると、日干レンガ職人というのはいないそうで、傷んできたら、そのお家の人が日干レンガから作って、家または壁に積み上げるのだとか。
日干レンガは、庭か近くの土に藁や水を混ぜ、型(手に持っている程度の大きさ)を地面に置いて、土を入れる。その表面を平らにして型を抜くという作業を繰り返し、レンガが乾いてきたら縦に置いたり、積み重ねたりしていくという。
家一軒を建てるのには、かなりの量の日干レンガが必要らしく、至るところに積み上げられ、それでも足りずに作り続けている。

A365号線に戻り、バスは東へ。至るところでスイカやハミウリを売っている。
朝、ビシュケクのホテルでスイカが出ていたのでがっついた。美味しい!ハミウリも食べたい!!
キルギスは山に囲まれているので、どこからでも山並みが見える。
しかも、雪を頂く高山が眺められるのだ。
A365線は快適な道路だったが、途中で左折。

いよいよ渓谷へと入って行った。
ここでも雪解けのやや濁った水が勢いよく流れるケミン川。
どんどんと山の中の狭い谷に分け入っていくのかと思っていたら、逆に開けてきて、農地まである。
雪の残った峰が、
やや傾いた太陽の光に染まる峰も
チョン・ケミン渓谷はどんなところだろうとワクワク。しかし、電線が邪魔。
こちらは雪の残る山々のある谷。
それでもバスは直進し、谷には分け入らない。

小さな集落に入ったところで右折。
ケミン川を渡る。やっと渓谷に入るみたい。
夕日が沈みそう。
でも、まだまだ明るく、一面の菜の花畑の中を走る。
別の小さな集落へ。その向こうには真っ白な峰々が。ひょっとしてアラ・アルチャ渓谷で見えた高山?

ほどなくバスはアシュ・ゲストハウスに停まった。この日の移動はここまで。
早速2階の深い庇の下で夕食。
雲に隠れそうな山に、明日が少し心配。

キルギスの日本大使館で料理をしていたという女性の開いたゲストハウスだけあって、料理は素朴だったが美味しかった。素焼きの器がよく似合っていた。
前菜
 モチモチの自家製パン
スープ
食べている内に雲がとれてきた。
メインはキョフテようなハンバーグと短粒米
食後の紅茶はロシア風
そして最後にアイスクリームが出たのは嬉しかった。

夕食後、それぞれの部屋へ。私の部屋のある棟には、昔の井戸を再現してあるのか、真ん中にこんなものがあった。
こぢんまりした部屋だが、壁際にベッドがあるツインだったので、広さも十分。快適に過ごすことが出来た。

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