お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2008年12月8日月曜日

グーグルアースで烏拉泊遺跡を探す


グーグルアースで新疆にズームしていくと、新疆で一番の大都市ウルムチがUrumqiと現れる。ウルムチから南にのびる高速道路が左カーブを描くその内側を拡大していくと、ダム湖が見えてくる。
トルファンに向かう車の中で、この日我々をトルファンに届ける役目のガイド馬さんが「天山山脈から流れる水をためて、ウルムチに供給しています」と言っていた。

トルファン・クチャと旅をしてウルムチに戻った時、疲れ気味の夫が言った「ウルムチには遺跡はありますか」。スルーガイドの丁さんが「郊外にあります」と言って案内してくれたのが、このダム湖の近くにある烏拉泊という唐時代のシルクロードを守る軍の駐屯所の遺跡だった。

その広大な遺跡は版築で作られた塀が残っている程度で、地面には雑草が生えたり、土器のかけらが転がっていたりした。
それをグーグルアースで見ると、四角く区切られた空き地に見える。地面と同じ色の塀というのは真上から見るとほとんど見分けられないが、この遺跡以外にはあり得ない。遺跡から車に戻っていて、カーブしている高速道路と走る車が見えた。

ウルムチから高速に乗り、最寄りのインターで降りてダムに流れ込む河を渡ってこの遺跡にたどり着いた。河を渡るのであって橋をわたるのではない。河床は広くところどころ濁った水が流れている。
帰りも当然のことながらまた河を渡るのだが、来た時通った道?がわからず、深みにはまらないようにあっちにこっちにハンドルを切りながら進んだ。途中でダンプに追い越されたり追い越したりになったが、後半はトラクターも参戦してきた。予想外の探検で面白かった。
後日知ったのだがこのダムの周辺に車師前国時代の遺跡(墓)があるらしいのだが、グーグルアースがかなり拡大できるといってもそこまではわからない。
この河の向こうに架かる橋が先程遺跡から見た高速道路の続きだと走っている車のスピードでわかった。
グーグルアースで見ると、当時とは違って水はほとんど流れていないようで、確かに河床に道が見える。残念ながら渡っている車はいない。