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イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2016年8月4日木曜日

ソンクル湖へ2


サリブラクで2台の小型バスに乗り換えてソンクル湖へ向かう。
Google Earthより

標高が上がるにつれ、雪の残る山々が近くなってきた。
せっかくの絶景をカメラに収めようと、前を写せる席に座ったというのに、小型バスのフロントグラスはワイパーのキズがしっかりとついていて、写してもこんな状態だし、ひどいときには、キズにピントが合ってしまうことも。

もうソンクル湖かと思うくらい、周りの山々に近づいたと思ったら、ここからは下り。

小さな小さな集落へ
通り過ぎる時に目に入るのは、柔らかそうな土の山。
雪の残る山も。

草原とそこを流れる清流を左手に見ながら、バスは少しずつ高度を上げていく。
鞍を付けていない馬が3頭、人もいない。

下流から
上流へと
カメラの向きを変えて写す。
そこはまた一面のお花畑。この村にゆっくりと滞在して、のんびりと植物を写したいものだ。
穂咲きの黄色い花がたくさん咲いている。
山はともかく、峻険な谷間のはずがこんなにゆったりとしている。

その後は写真の写せない状態が続いて、気が付けばかなり高度をかせいでいた。
タカネグンナイフウロの大群落

前のバスは左へ向かうが、その道は正面の山腹を縫い、右手の雪の残るカルマク・アシュ峠へと繋がっている。
これがカルマク・アシュ峠(標高3450m)あたり
峠近くから来し方

峠からは少し下り気味に道がついている。
放牧の家畜があちこちにいた。そしてやっとソンクル湖が。
ソンクル湖は、添乗員金子氏の旅日記によると、標高は3016mにある。キルギス第2の湖で、淡水湖では最大の大きさを誇る。水深は最大で13.2mと浅いという。

左向こうにはヤクがいた。これまでから見たいと思っていたヤク、もっと近くで見たかった。

湖は4000m級の山々に囲まれている。そして、水のあるのは一番低いところなので、あまり見えないのだった。
このソンクル湖についてはどのようにしてできた湖かがわからない。山に囲まれているといっても火山の外輪山と火口湖というには広すぎる。

タンポポの綿毛の終わった茎がたくさんある。

真ん中のラインに2家族のユルトがそれぞれ複数設置されており、それぞれに家畜が集まっている。近くには羊さんたち。

蛇行しながらソンクル湖に流れ込む川?
こんなところでも草を食む家畜がいる。
そして、ソンクル湖から流れ出る唯一の川。太陽はかなり傾いてしまった。
馬の向こうに少しだけソンクル湖が見えた。

空も色付いてきた。やっと我々の泊まるユルトに着いたかな
しかしバスはどんどんと進んで行く。

日が沈む頃にやっと到着。

ユルトはだいたいこんな風なつくり、扉に鍵はない。
予定よりも遅れてしまったのですぐに夕食。そのため夕日を見ることはできなかった。
メインはシチュー

宿泊したユルトの天井。
遊牧民風に、絨毯の上に布団かと思ったら、4名それぞれがベッドで寝ることになっていた。スプリングではなく、ハンモックのようなネットで、体が沈んで安定する。
床はカザフ風のフェルト絨毯のよう。

外に出てみると、夜のとばりが降りつつあり、星はそれほど多くは出ていなかった。
湖の見える所まで行ってみる。
星が湖面に映っている。左端の湖に近いところの灯りは、別のユルト。

立ち並ぶユルトと満天の星。とは言えそんなに高い空を撮れたわけではない。
下の光の線は私が泊まったユルトの扉の隙間からもれた灯り。

実は、ユルトには鍵がなく、クマが入ってきたらどうしようなどと思いながら眠りについた。
午前2時半ころだったと思うが、ユルトの壁越しに、動物の気配がして目が覚めた。クマ?
耳を澄ませていると、それは1頭どころではないことがわかった。クマが群で行動するとは思えない。
それは数頭などというものではなく、かなりの集団が犇めいて、ユルトの壁に当たりながら移動しているようだった。
メエ~ 羊さんたちか。
羊が去っていった後、今度は牛の群が移動してきた。他にも馬のいななきやロバの騒々しい声など。
こんな夜中に家畜が大移動するとは!それをユルトのフェルト膜一枚を隔てて感じるという貴重な体験だった。

ひょっとして、道路を塞いでいた牛や羊が今までかかってソンクル湖までやってきたのだろうか。


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関連項目
ソンクル湖へ向かう道で見かけた花

※参考文献
添乗員金子氏の旅日記