皇龍寺址から戻ってきて、お寺の塀と小さな建物の間に自転車を置こうとしていたら、建物の中から女の人が出てきた。
芬皇寺の説明をしますか?
ここに自転車を置いていいですか?
いいですよ。向こうでお寺の入場券を買って中に入っていて下さい
無料のガイドがいるとは知らなかった。入場料は1.000Wx2。

この塔は石を磚、瓦みたいに焼いたものですね、のように積み上げて造られています
芬皇寺の塔は模磚塔というのは知っていたが、写真で見ると割石を積み上げているのがよくわかった。しかし、実際に見ると、非常に磚に近い質感だった。

四方にこのような扉があり、それぞれ異なった仁王が守っていた。この南側の龕室の中には石仏がぼんやりと見えるが、何もないところもあった。

これやね。足の先がないけど


武井氏の慶州へ行こうの芬皇寺で、四方角を狛犬(韓国では海駝(해태:ヘテ)という)と海獣がまもる。狛犬は高句麗を、海獣は日本からの賊の侵入から国を守ることを願ったものともいわれるという。


なるほど、境内の南東隅に積み上げてあった。


芬皇寺の金堂は、皇龍寺みたいに金堂が3つ並んでいたのですか?
いえ、塔を囲むように3つの金堂が立っていました
日本の飛鳥寺と一緒ですね
『慶州で2000年を歩く』で武井氏は、芬皇寺は皇龍寺の北隣につくられた寺である。善徳女王の634年に創建された。新羅時代、芬皇寺はかなり規模が大きく、国にとって重要な寺だった。 発掘の結果、今よりも規模が大きいだけでなく、今も境内に残る模磚塔を中心として3つの金堂が取り巻いていたこともわかった。高句麗の寺や日本の飛鳥寺と同じ形式であるというが、他に皇龍寺と同じく3金堂が横に並んでいたと書いてあるものもあったので、確認したかった。
南塀にそって円座を作り出した礎石が並んでいる。

韓国で今一番信者が多いのはキリスト教と言われているが、仏教徒も残っている。そういう人は熱心にお参りしているので、中がどんなんかちょっと入ってみようという雰囲気ではない。


床すれすれに吊ってあるね
韓国の梵鐘は上のどこかを抜いてつくってあるので音がええらしいで

※参考文献
「慶州で2000年を歩く」(武井一 2003年 桐書房)