コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino)も門の内側には入れない。
『ローマ古代散歩』は、保存状態も良く、高さが25mにも及ぶ巨大なモニュメントであるが、実は、より古い時代の建築物(おそらく各皇帝の凱旋門)の部材を再利用したものでいる。直径2mの丸いパネル表裏計8枚にはハドリアヌスの狩猟と神々に対する犠牲式が描かれている。各アーチを囲む部分とその上の装飾帯、両脇の丸いパネル(東の太陽、西の月)などはコンスタンティヌス時代のものだが、他の部分に比べて芸術の頽廃を感じさせる作風であるという。
この凱旋門の前を通るのは2度目ということもあって、よく見ずに通り過ぎてしまった。
コロッセオの南側を回る。ここが出口。ミニパトがいる。
フォロ・ロマーノの次は、Colosseoのバス停から3番のトラム(Tram、実際はバス)に乗る予定だった。
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停留所に着いたらすぐに3番がやってきた。もうこの頃にはすっかりローマのバスの乗り方に慣れてしまった。
バスは前・中央・後ろの3箇所にドアがあって、バス停で全部開く。乗客はどのドアからも降りるし、乗り込んでくる。そして刻印機にチケットを通す人はあまりいない。運転手は客がどんな乗り方をしようと何も言わないが、時々検札に乗り込んでくる係員がいて、その時乗った時の日付と時刻が刻印されていないと、かなりの罰金を取られるらしい。
すいていそうなドアから乗り込むが、もうローマ・パスを運転手に見せたり、機械にタッチしたりなんてことはしない。3日間有効のローマ・パスは今朝バーコード部分をタッチしているので、検札に合っても何の問題もないからだ。
Policlinicoまではのんびりと乗っていられる。
10分ほどで今朝通った地下鉄のマンゾーニ駅の交差点まで来た。バスは右折してエマヌエーレ・フィリベルト通(Via Emanuele Filiberto)を走る。一階に小さな店が並んだ建物が続いた。(以下はビデオの映像を写真にしたものなので、画質が落ちます)
何かの遺構のようなものが目に入った。
何だろうと思った次の瞬間サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂(San Giovanni in Laterano)のバロック様式の建物が見えたと思ったら通り過ごしてしまった。
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前方に城壁があり、幾つかのアーチ門があったが、左折してバス停で止まった。サン・ジョヴァンニ門広場にはいつの時代のものかわからないが、群像があった。
バスは城壁を右に見ながらカルロ・フェリーチェ通(Viale Carlo Felice)を通って行った。
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城壁にはアーチ形の龕のようなものが側正しく並んでいる。
この通りは並木や芝生のあるゆったりとした静かなところだ。たまに子供の遊具などが置いてあるが人気がない。
ほぼ直進の道路を走り、やがて次の門が見えてきた。道はノーラ通(Via Nola)というらしいが、門の名前がわからない。
グーグルアースで見ると、門はカストレンセ円形闘技場(Amfiteatro Castrense)に隣合っていて、城壁は闘技場の南側の輪郭に沿って造られ、東の方に伸びている。
ここで城壁から離れて、エレニアーナ通(Via Eleniana)を走っていく。
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※参考文献
「ローマ古代散歩」(小森谷慶子・小森谷賢二 1998年 新潮社)