お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年9月5日月曜日

1-32 イスタンブール考古学博物館2 トロイの秘宝は

16年は2階も見学したが、トロイの秘宝と呼ばれているものを見逃したことを、その時買った図録で知った。シュリーマンが探し当てたトロイの秘宝は、戦前はベルリン博物館に収蔵されていたのだが、ロシアに持ち出されたとかいう番組を見たことがあったので、まさか、イスタンブールの考古学博物館にその一部が収蔵されているとは思ってもいなかった。
今回は他の作品は飛ばしても、金の装飾品は見なければ。

タナグラ人形の展示室から奧の展示室にトロイの出土品を各層ごとに展観しているのは、以前と同じだった。
部屋の前に第1市から第9市までの遺跡の透視図があった。
断面図も。

しかし、どの展示ケースも土器が並んでいるだけで、いつの間にか大きな部屋を突っ切ってしまった。警備員に写真を見せても知らないという。
もう一人見つけて尋ねると、場所を教えてくれた。何と、入ってすぐ右側にあったのだった。
しかしこれが「トロイの秘宝」の展観の仕方?壁際の目立たない隅に置くとは。
それにしても、金はこんなにくすむのだろうか、そんな寂しい出土品が並んでいた。
しかし、これは紛れもなく、シュリーマンが夫人に付けさせて写真を撮ったという垂飾の一部だった。
他にも出土した装飾品が展示してあったが、金製品が多いはずなのにくすんでいる。
私のカメラで撮るともっとくすんで見える。ここに短い垂飾もあった。
金の針金を巻いたような指輪も。
これは粒金細工の耳飾り。とても金には見えない。
他の文献にも似たような金の装飾品はあったが、博物館ではもっとよく見られると思ってやってきたのに。
それについてはこちら、もう少し詳しい解説もあります。