お知らせ

イラン・フランス南西部のオクシタニー地方の旅行記に続いて、南イタリアの旅に入りました。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2011年9月15日木曜日

1-38 イスタンブール考古学博物館8 古代オリエント館3

石製のものが多く、地味な館内で目立つのはバビロンの彩釉レンガ壁面だ。

ライオンの浮彫 新バビロニア 前6世紀初頭 バビロン出土 高105㎝幅209㎝
『イスタンブール考古学博物館図録』は、バビロンのイシュタール門(ベルリンの博物館に復元)に続く行列道路は、青・黄・黒の彩釉レンガで飾られた。様々な動物像が一定の間隔で並べられた。新年祭の時神々の像がこの道を担がれて通ったという。
こちら側にも。
その先頭にもう一頭。ライオンは浮彫で立体的に表され、たてがみは黄色い釉薬に黒い線で毛並みを強調している。黒い線はにじみが出ていて、アケメネス朝の彩釉レンガや、ずっと時代が下ってイスラームのクエルダ・セカとも呼ばれるハフト・ランギーのように、他の色の釉薬と混じらない工夫ではない。
それについて詳しくはこちら
別の壁面上側にはムシュフシュ。体が黄色く角と舌が白い。
体が白く、角と舌が黄色いものも。後ろ足の爪がすごい。ムシュフシュについてはいつの日にか。
下側には牡牛。牡牛は行進する時にリボンで飾られたのだろうか、白い体に青っぽい帯のようなものが巻いている。
驚いたことに、古代ガラス容器がのコーナーがあった。
これは、アシュール出土の連続4射星形文鉢(前7-6世紀、ベルリン国立博物館蔵)にそっくりだが、口縁部の白い部分がほぼ残っていて、こちらの方が状態が良い。
あのようなガラス容器は白黒の図版でしか見られないものと思っていたが、予想外のイスタンブールで実物にお目に掛かろうとは。
ただし赤いガラスは緑色に風化しているということだが、茶色にしか見えなかった。これでは白黒写真とあまり変わらへんやん。
この容器の作り方及びベルリンの博物館蔵のガラスについてはこちら
こちらはさまざまなジグザグ文の帯のある容器。
コアガラスの壺形容器は古いものは頸部が長く、耳がない。
それについては   
また、このように首が短く耳のあるものは前8-7世紀頃に遺例があるが、胴部はもっと短い。
それについてはこちら
いったい、いつ頃どこで作られたものだろうか。
こちらは白い線が太く、巻き方も雑だ。容器に縦畝が見られるが、ナイフ状のもので上側だけに切りつけたためか、ジグザグ文にならず羽状文になっている。
頸部が短く、口縁部も広がっていて、何時頃作られたものか予想がつかない。
このようなものを見ていると、トルコにいることを忘れてしまいそうだ。

※参考文献
「イスタンブール考古学博物館図録」(1989年 イスタンブール考古学博物館)