お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年11月29日火曜日

2-16 イエディクレ(Yedikule)2 城壁にあがる

城壁に登る?
もちろん
そのために来たのだ。大使たちの塔と南の塔の間にある階段を登ったが、それは狭く手すりもなかった(下写真中央にもある)。若いMさんはどんどん上がっていくが、我々には恐かった。城壁の上の通路にも柵はなかった。
日本では考えられん
ここはトルコだ。トルコでは若い人が多い。バランスの良い若い人には柵も手すりも必要ないのだろう。トルコでは50代・60代の人間がこんなところには登らないのでは。
南の塔に向かう。
南の塔から外の景色を眺める。付近は工場街らしい。
線路が近くにあるはず。シルケジ駅から電車に乗ってイエディクレ駅で降りても来ることができる。
アジア側も見えた。
壁際に小さな花が咲いている。よく見るとマツムシソウだった。日本のものよりも小さく、色も薄く弱々しい。
日本の山や高原では夏の終わりに咲く花が、トルコでは初夏に咲くようだ。東トルコでは花をたくさん見てきたが、マツムシソウはなかった。
イスタンブールで、しかも遺跡の上でマツムシソウを見るとは。
別の隙間から外を見ると陸橋の下が線路だとわかった。短い列車がゆっくりと通ったが、気づくのが遅れてシャッターチャンスを逃した。
マルマラ海には思ったよりもたくさんの船が浮かんでいる。
テオドシウスの城壁側は幅が広いので安心して歩ける。ビザンティン時代の方が城壁を厚く造っていたということだ。
外側を見下ろすと、テオドシウスの城壁が三重になっているのがよくわかる。
これが1000年もビザンティン帝国を守ることができた城壁の構造。今ではテラスも濠も畑になっている。
黄金の門の手前で行き止まり。城壁の北側を眺めると、向こうに金角湾が見えた。
結構大きな船が入って来ている。
左から北の塔、東の塔(大使たちの塔)、南の塔。南の塔がよく見えていない。他の塔程立派な造りではなさそう。
もちろん、下りる方がもっと恐かった。
※参考文献
「イスタンブール歴史散歩」(澁澤幸子・池澤夏樹 1994年 新潮社)