夕食はケバブでいい?
いいですよ
Mさんさんお勧めの店は駐車場がなかったので、他の店をさがすことに。また時間がかかるかなと思っていたら、すぐに見つかった。レムズというお店。
テレフェリクはエユプ・スルタン・ジャーミイ(Eyüp Sultan Camii)の近く。地図はモスクが下で、下が北側。
駐車場があるからか、アルコール類を置かない店だった。昨夜もアルコールのないレストランだったので、おっちゃんは少し可哀相だったが、機内でいくらでも飲める。3人ともアイラン(ヨーグルト・ドリンク)にした。
何を食べるか見にいった。他にも肉の串刺しは並んでいたが、挽肉のものにした。一番右はナスと挽肉を交互に串刺しにした、その名もパトルジャンル(ナスの)・ケバブ、次のトマトを挟んだのはドマテスリ(トマトの)・ケバブ。そのまんまやないか。
我々の選んだのは、真ん中の赤いアダナ・ケバブ、左端はウルファ・ケバブでどちらも地名。
待っている間に2階のトイレに行くと、そこはバーベキューができるようになっていて、家族で楽しそうに焼いていた。
戻ってくると巨大な楕円の皿に大盛りの野菜。トルコ人はサラダはドレッシングではなく、レモン汁をかけて食べる。こってりした肉料理を後に食べるので、レモンが合う。
左下は唐辛子のペースト、アジュル・エズメなど。
パンは2種類。手前の茶色いのがピデ。
『トルコで私も考えた①』で、ラマザン(トルコではラマダンをラマザンという)用にピデ(Pide)という特別のパンが売られます。ふつーのパンよりかたくてピザの生地っぽくてグーです。うまい、でかいとあったので、一度食べて見たかったパンだ。ラマザン用でないので小さい。
サラダをフォークとナイフでお上品に食べていると、Mさんは、勢いよくフォークで野菜を順番に串刺しにし、白いパン(ユフカ)に巻いてモリモリ食べるのだった。これがトルコ式か。
やがて運ばれてきたケバブにも、冷めないようにユフカがかけてあった。
ナンを取ると、下にユフカを敷いたアダナ・ケバブ。向こうに紫玉ねぎ、焼き唐辛子、レタス、焼きトマト、ブルグル・ピラウ(挽き割り小麦のピラフ)。
辛いか?
大丈夫、美味しい
もっとピリ辛かと思ったが、それほどでもなかったので、Mさんがするようにピリ辛ソースも付けて食べた。
トルコのパンは美味しいので、買って帰りたかったが、機会がなかった。空港には売っているとは思えないので、このレストランで分けてもらうことにした。
ピデを下さい
バスケットの中の余ったピデを取ろうとすると、イヤイヤと手振りをして、焼きたてのピデとユフカを2枚ずつ紙袋に入れ、それをお店のパンフレットで包んでくれた。そのため、地図とバーベキューの写真がしわしわ。
レジでは3人で30ドルくらいだった。
安い!他の店だったら100ドルはかかる。今度は家族で食べにこよう
パン代を払おうとすると、またイヤイヤという身振り。色々食べ物は買ったが、最後に文字通り暖かいお土産を持って帰国の途に。
最初はトラムヴァイの道路を通っていたが、途中からもっと広い道路に入った。その中央分離帯側には路面電車ではなく、バス専用レーンになっていて、大きなタイヤをつけ、2車両連結の長いバスがどんどん走っていく。その道路は旧市街や新市街といった観光客向けではないイスタンブールの街を繋いでいるようだった。
結構な距離だと思ったが、30分ほどでアタチュルク空港に到着、20時10分。
Mさんと別れてまずスーツケースを預けてそのまま出国手続きへ。
アタチュルク空港はハブなのに、思ったよりも人気がないと思っていたが、中はごったがえしていた。手荷物が重いので、小さなカートを引いている人が羨ましい。
しかし、カート置き場がわからないので、重い荷物をさげてあちこち免税店をぷらぷらしていた。もっとトルコっぽいものが置いてあるのかとおもったが、どこの空港にも置いてあるようなものばかり。そのうえ値段はユーロでしか出ていない。もちろんトルコリラもUSドルも通用する。
結局トルコの土産はロクムか。しかし、このロクムも、メーカーによっては、箱の写真のような琥珀色ではなく無色透明で、柔らかく、ひたすら甘いものもあった。16年前に買ったメーカーのものだったので、懐かしくて買ったのに、あまりの変わりようにがっかりだった。
かなり時間をつぶして、やっと空いたカートを見つけた。ゲートまでかなり長かったので、カートがあって助かった。
関空へのトルコ航空TK046便は23時50分発なので、丸1日遊ぶことができた。
※参考文献
「地球の歩き方E03 イスタンブールとトルコの大地’11-’12」(ダイヤモンド・ビッグ社)
「トルコで私も考えた①」(高橋由佳里 1996年 集英社)