お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2008年6月13日金曜日

3日目-10 先に神仙庵(シンソナム 신선암)に来てしまった


岩場を越えたら松林に出た。その向こうに広がっているのは南山の東側の景色。 しかし松林を越えたらまた大岩地帯。天気が良いので暑い。 金鰲峰(クムオボン)と、途中の峠から我々が歩いた来し方を眺める。どこをどう歩いてきたのかわからないが、白い岩が登山道だろう。 次に見えたのは反対方向にある烽火台址と高位山。南山の最高峰金鰲峰(468m)よりも高いやん。もう南山と違うの? しばらく木陰を歩いて道標があった、12:28。金鰲峰から2760m、高位峰まで1560m、烽火台まで560m、七仏庵まで380m あとは下りだけ? えらく狭い通路。その上ゆるゆるのロープ。
赤服は上側をさっさと通ったけど、危ないから下を通るからね
ロープに頼ったら危ないよ
そういえば、我々も若い頃は上の岩場でも平気でした。かな? その先はロープさえもなくなった。 その先で赤服は我々を待っていた。そしてさっき通った岩を指さした、12:34。
シンソナム 신선암
え、七仏庵より先に神仙庵があるの?振り向くと磨崖仏が見えた。通り過ぎる時は気がつかなかったなあ。
説明板によると、この仏像は七仏庵の上に広がっている絶壁の上に彫刻されており、まるで雲の上に坐っているかのように見える。頭に三面宝冠をかぶっている点から、菩薩像であることがわかる。右手には花枝を持ち、左手は胸あたりまで上げている。八角形台座の下のほうに法衣が垂れ下がっており、右足は下のほうに向けられ、その下を蓮の花が支えている。左足は遊戯坐をしており、このような姿は珍しい。さらにその下は悠然とわいてくる雲を表現している。
仏像の高さは1.4mで、統一新羅時代の8世紀後半のものと思われる
という。
こんな危険なところによく造ったものだ。仏像を浮彫しただけでなく、上部に屋根か庇状のものを付けていたと思われる凹みがある。そして現代のお供えも置いてある。こちらに来る時も足元を見ていても目に入った、下の派手な提灯をここでやっと写すことができた。 怖いと思ってしまうと足がすくむので、早々に立ち去る。七仏庵はどこ?

磨崖菩薩像については慶州南山、神仙庵の磨崖菩薩像と同じ坐り方は法隆寺壁画へ