お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2008年12月22日月曜日

グーグルアースでクチャを巡る2

 
キジル石窟を見学後、ムザルト河の橋は渡らず北側の山を越えて天山神秘大峡谷へ向かった。道はすぐに平らな土地に出た。そしてまたすごい山々が見えてくるのだった。

しかし、それをグーグルアースで確認しようとすると、この素晴らしい道は塩水渓谷の道に繋がっている。ちょうど解像度の悪いところなので、周りの景色がわかりにくいのだが、多分地層が倒れて削られ、平たくなったところなのだろう。

そして、塩水渓谷で見たポタラ宮と名付けられた一風変わった山と似た形の山が左に見えてきて、だんだんと河に近づいていった。
その後クチャ河沿いに進んだが、山の色が段々赤みを増していくのだった。この先どんな山が見られるのか、天山山脈まで行ってみたい。あの山の色は近づいてもあんなに濃いのだろうかと眺めていると、急に左折して駐車場に入った。


それが天山神秘大峡谷だったが、その前に駐車場や門などがあるので、何かのテーマパークかと思った。
天山神秘大峡谷はペトラ(ヨルダン)のシークのような岩山の間の道を歩いていくのだが、「金字塔」と赤く記された三角の岩の向こうは足元が悪いということだったので引き返してしまった。その後どうなっていたのだろうと気になっていたので、それもまたグーグルアースで確かめたいことの1つだったのに。天山神秘大峡谷の河向こうは様々な色の山というより、薄い板が重なっているように見えた。この奥がどのようになっているのか、そして上から眺めたらどのように見えるのかもグーグルアースで確かめたかったなあ。でも、今見られなくても、いずれ見ることができるようになるだろう。さて、帰路もクチャ河沿いに走ったが、すぐにそれてしまった。


翌日スバシ仏寺遺跡に行くと、大きな河のそばにあった。これは昨日見たクチャ河の下流になるのだろうと思った。見学したのは西伽藍の方で、東伽藍は対岸にあり、仏塔などが小さく見えている。

スバシ仏寺遺跡は広大な寺院址で、グーグルアースで真上から見ると、1つ1つの建物がよくわかる。西伽藍もよくわかる。

遺跡を見ながら上流のオアシスが気になった。グーグルアースで見ると思ったより大きなオアシスだった。そしてクチャ河は色が同じなのでわかりにくいが、このオアシスの果てるところで右側の山と左側の山の間を左の方に曲がっている。この山々がやはり昨日見たチャールタグの続きになることがわかった。その後クズルガハ土塔(烽火台)を見に行った。この烽火台はだだっ広い所に設置されたためか13mもあるのだが、この高いが細い、しかも地面と同じ色の建造物をグーグルアースで上から見分けるのは至難の業だった。水のない河のへりにある背の高いもの、それを探していると、黒い細長い影がみえてきた。これがクズルガハ土塔なのだろうとしか言えない。

近くにはクズルガハ石窟があるはずだ。見学したかったが、扉の鍵をキジル石窟で保管しているので、急に言ってもだめだった。せめてどのあたりかを確かめたいと、付近を見渡すと、人工的に作ったものが見えてきた。これはヤルダン地形を利用したかのようなもので、民家ではなく石窟だろう。 そしてクチャの市街地にある遺跡と言えば、亀茲故城と呼ばれる唐代の安西都護府址だ。全く管理されていないようで淋しい遺跡だった。遺跡の上を歩いて崩壊を進めてしまったかも。
中央の土色のカーブしている縦の道状のものが亀茲故城です。南の方に辿っていくと結構長いです。