お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2008年12月23日火曜日

グーグルアースでクチャからウルムチへ


クチャからウルムチまで飛行機移動なので、天山山脈を上から見られると期待していた。旅行に行く前に開いたホームページ「シルクロードの想い出」のクチャには「天山山脈のスレスレの所を飛ぶ為、度々山にぶつかりそうな気がして、冷や汗ものであった」とあったからだ。しかし当日は曇っていた。雲に覆われてせっかくの天山山脈が見えないのではないだろうか。
遅れてやってきたのは小さなジェット機だった。窓際に張り付いて離陸するのを待った。


やっと飛び立つと、飛行機は天山山脈と反対の方向へ向かっていった。いったいどこを通るのだろうか? クチャの市街地は小さかったが、人口40万というだけあって、東西に広がるオアシスは広大だった。下の写真で手前の地面に斜めに通る線はたぶん我々が寝台車で通った鉄道です。
すぐに南に広がるクチャのオアシスが見えてきた。その中を蛇行しながら流れる川。右下に見えているのは蛇行の痕跡で、耳の形に似ている。



農地を抜けるとアルカリの吹き出た不毛の大地となった。クチャの南方は風紋の美しいタクラマカン砂漠ではなかったのか?その後鉄道か道路かわからないが、このアルカリ土壌をまっすぐ貫く「道」が見えてきた。場所は違うかも知れないが、このようにアルカリが出て一面真っ白というところは幾つもある。


その後一面の雲に覆われて何も見えなくなった。
やっと雲が切れくると、荒れた土地に流れがある。その周辺だけ農地が広がっている。

向こうの2つの池がグーグルアースで見つけたものと同じだ。場所は庫爾勒と焉耆の間だった。
どこの町を通る川だろうか。これぞ蛇行という流れだが、中州が特徴的だ。


グーグルアースで探してみると、あった焉耆の町に。
 
また雲で隠れてしまった。雲が切れると飛行機は高度を下げていた。そしてまた不思議な景色が広がっていた。
グーグルアースで見ると、ウルムチ空港の北東部に同じような地形を見つけた。

そして高速道路のジャンクションがあった。これは空港と奇妙な地形の間にあった。すぐにウルムチ空港に着陸した。結局天山山脈の上は通らず、南側から東側に回り込むように飛んでいたことがわかった。


2005年NHKの『新シルクロード』シリーズで天山山脈の中にバインブルク草原があり、その緑の大平原をゆったりと流れる蛇行した河を見てすごいなあと思った。機中から天山山脈の白い峰を見、あわよくばそのバインブルク草原も見てみたいなどと思っていたのだが、飛行機が全然違うところを飛んでいたのだった。確かに蛇行した川をいろいろ目にし、それはそれですごいなあと感じたが、バインブルク草原のもののように美しいとは言い難かった。
グーグルアースでバインブルク草原を探したが、蛇行した川は無数にあり、しかもその周りが農耕地だったりして、とてもここだと特定することはできなかった。