お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2009年4月10日金曜日

一保堂の嘉木で薄茶とほうじ茶のセット


1年ぶりに一保堂に行った。風の強い日だったので、暖簾が翻っていた。抹茶を買いに行ったのだが、せっかくなので、喫茶室「嘉木」で抹茶をのんでいこう。お茶を販売しているところの右側から奧に回る。階段のところに「嘉木」 の看板?があり、下には手桶に花が入れてある。
一保堂は外から見るより中はずっと広いです。  嘉木は珍しくすいていたので、奧の席に座ることにした。
床には桜の絵が掛かり、花入れには椿と山吹が入れてあった。 メニューには別紙が挟んであった。そういえば、お菓子を食べて薄茶を飲んでも、口の中に甘みが残る。今日は薄茶セットにしよう。
「お薄は点てられますか?点ててお持ちしますか?」点ててもらうことにした。まず主菓子が運ばれてきた。京華堂の春の野です。上に卵白を使ったものがかかっていますが、アレルギーは大丈夫ですか?」
春の緑の野に、うっすらとサクラ色がかかっている。何の花を表しているのだろう。中の粒あんと一緒に黒文字で口に運ぶ。ねっとりとまとまりの良い、美味しいお菓子だった。  お茶碗にも桜が咲いている。今年は暖かだったので早く咲いてしまうかと心配していた桜も、途中で寒が戻り、ようやく満開に近づいた。
薄茶を飲んでしまうと、ほうじ茶用の急須と大きめの湯呑みをのせた盆が運ばれ、すぐに100℃のお湯の入ったポットが持ってこられた。
ほうじ茶は20秒ほど蒸らすくらいが丁度入れ加減です。20秒と申しますと、あっという間に立ってしまいますので、ほとんど待たなくて良いくらいの間です実際にその通りだった。この急須に半分ほどお湯を入れた瞬間から20秒はあっという間で、湯呑みに注ぐとこれだけの量になる。ここで気がついたのが、急須の一保堂の紋の3つの点が空気穴になっている。
ちょうど窓の外が眺められる席だったので、歩く人、自転車で通る人、一瞬にして去る車など、のんびりと眺めながら、3杯ほどほうじ茶を飲んで、ゆったりとした時間を過ごした。