スレイマニエ・ジャーミイの敷地を出た後はリュステムパシャ・ジャーミイへと向かった。
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古くからある商店街というものは、洋の東西を問わないのかもしれないが、イスタンブールでも、同じ業種の店が軒を連ねている。金物屋街を通って左へ。
その先で通りが狭くなった。食器の店が続く。
突き当たりまで行くものと思っていたのに、Mさんは突然右に曲がって、狭い通り、というよりも階段を、しかも工事中のところをどんどんと下りて行くのだった。
山を下りるよりもこわいよー。Mさんは親切に手を持ってくれるのだが、それはそれで恐い。自分のバランスで下りる方が安全だった。
そして出てきたのは中央分離帯のある道路。
しばらく広いProf.Camii Birsel Cdを通っていたが、やがて通る車を避けながら横断し、狭い通りへ。
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道具屋街を抜けていく。
もうこの辺りになると、外国人の我々だけでは足を踏み入れることのできない街だった。トルコ人のMさんと一緒に歩くからこそ声を掛けられることもなく通れるのだった。
同じ通りの続きはやっぱり道具屋街。
この先でMさんのお兄さんが経営しているというカフェがあったが、お兄さんはいなかった。
道具屋街が終わる頃には子供のおもちゃ屋に。衣料品街に突き当たるのかな。
左に曲がると、左側はおもちゃ屋が続き、右側はアクセサリ屋や台所道具の店だった。
左手奥にタフタカレ・ハマムが見えて来た。
ここは男専用のハマムだ
近寄って写そうとすると、ダメだと言われた。
また突き当たりかと思った建物がリュステムパシャ・ジャーミイだった。
『イスタンブールが面白い』は、リュステム・パシャ・モスクはガラタ橋に近いムスル・バザール裏手にある。周りを商店や卸問屋がとり巻いていて入口がわかりにくいという。
それを反対方向から来たので、我々だけだったら、この建物を見てもモスクだとは思わなかっただろう。
Uzun Çarsi Cdを進んで、リュステムパシャ・ジャーミイの南西角付近に出てきたことになる。
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※参考文献
「講談社カルチャーブックス イスタンブールが面白い」(小田陽一・増島実 1996年 講談社)