お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年11月8日火曜日

2-10 リュステムパシャ・ジャーミイ3 イズニクタイル1

八角形のピアを覆うタイルは、同じパターンのものを縦横に並べて、モザイク・タイル連続させるものだった。
拡大すると最盛期のイズニクタイルのすごさがわかる。赤い色だけ盛り上がっているのだ。
ミフラーブ周辺のタイル。遠くからしか写せないので、わかりにくいが赤がつかわれていただろう。ミフラーブの壁龕には壺から生えた木のパターンが並んでいる。拡大して写したが、ピントが合わなかった。
リュステムパシャ・ジャーミイで販売されていた「THE TILES  OF RUSTEM PASHA MOSQUE」という写真集にミフラーブの写真があった。両側の文様帯もされざれ異なった図柄にして荘厳されている。
壺から出たアーモンドの花柄。ミフラーブの浅い半円の丸みを5面のタイルで表すのはさすがに無理で、4つの角ができている。
ミンバルの奥壁にまで、びっしりと貼られたタイル。ミフラーブ上にはコーランの言葉のタイル。
その左端と周囲の文様帯。
ミフラーブ脇にもコーランの言葉のタイル。そして窓の周囲に使われる同じ文様のタイル。
 こちらは遠すぎて、赤の盛り上がりは写しきれなかった。
これはどこにあったのだろう。たいていリュステムパシャ・ジャーミイのタイルとして紹介されているのは、このチューリップの絵柄。
赤の盛り上がりがわかりにくく写ってしまった。
ペンデンティブにはコーランの言葉が円盤の中に書かれていて、その周りの植物文様も凝った蔓草だ。文様帯は白いチューリップを左右に配して、小花の並んだ曲線がその間を通っている。
平たいタイルに分割して描かれた文様は、曲面のペンデンティブに貼り付けられても違和感なく見えるのは、高い所にあるからだろうか。
※参考文献
「THE TILES of RUSTEM PASHA MOSQUE」(Aytaş Dalgalidere 2008年 Fikir Ofisi)