お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年11月11日金曜日

2-11 リュステムパシャ・ジャーミイ4 イズニクタイル2

モスクの隅々にまでもイズニクタイルは使われている。最盛期のイズニクタイルがこれだけ使われていても、赤い色は目立たず、青い色が勝っている。
アーチの裏側。近くで見ると赤い色が使われていることに気づく。
イスラームのアーチは尖頭になっているのだが、頂点以外は曲面となっている。タイルが平面であることを感じさせずに曲面に貼り付けられている。
文様帯は同じパターンを並べ、しかも角では文様が続くようにタイルを切って貼り付けている。また、左右にトルコブルーと白い円がくるよに並びにするなど、細工が細かい。小さな三弁花を円で囲み、それ自体が花であるかのように萼が出ている。この花文は珍しい。
中央にはほぼ正方形のタイルに、文様が連続するように描かれている。
ぎらぎらした写りになってしまったが、赤い釉薬の盛り上がりを写すことができた。
大きなチューリップの花は中央の赤い花弁に別の植物が描かれ、それを取り囲む青い花弁には、私が勝手にアーモンドの花と呼ぶ五弁花が5つずつ並んでいる。
上の雲の描写はやや気持ち悪い。
開口部の縁取り部分。やっぱりチューリップがあちこちに使われている。アーモンドの花も多いが、五弁花文にこだわらず、似た花弁が上の文様帯では六弁花文を、下の文様帯では十弁花文を構成している。
細い蔓がくるくると渦巻く、曲線がのびのびと描かれている。
斜めに撮ると赤い色の盛り上がりがよくわかる。
ちょっと変わった花が対角に表され、その中央にも今まで気づかなかった青い花、その間にチューリップが置かれている。
大きなチューリップが互い違いに並ぶ壁面。
チューリップには鱗のような仕切りがある。両側から出た葉がチューリップの上で閉じ、その頂点にはチューリップからでた赤い線の上の青い六弁花が置かれている。チューリップの間には雲文。
リュステムパシャ・ジャーミイのタイルには、いったい幾つのパターンがあるのだろう。