ヴァンは、今回の旅行の後に2度も大きな地震に見舞われた。
数年前、トルコの地震地図というのを見せてもらったことがある。大地震のおこった場所は、西へ西へと確実に進んでおり、次に大地震に見舞われるのは、確実にイスタンブールだろうということだった。そうなるとアヤソフィアはもうだめだろうともいわれていた。
だから、ヴァンで大地震があったという報道には驚いた。
D300号線は片側2車線の道路だが、工事中のところがあったりして、かなり時間がかかった。
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西日が東側の峰を染めている。ヴァンの街は標高1726m、この山々は3000mもなさそうだから、名前のない山だろう。
D975号線を右折。人口40万の街の中心の交差点という。
そのまま直進してホテルに到着。アクダマル島が見えてから1時間以上かかってやっと着いた。
ブユック・ウラルトゥ・ホテル Büyük Urartu Oteli、ヴァンで一番のホテルだという。
地震で大きなホテルも倒壊したというが、無事だったのだろうか。2012年2月現在、このホテルが営業しているのかさえわからない。
到着したらすぐに夕食となった。最上階のがらんとした会場でビュッフェ式の食事だった。
ということは食べ過ぎの確率が高くなるということだ。
初夏の日は長い。トルコ東部でもゆっくりと暮れる。
明るい窓際のテーブルで食べることにした。
まずは飲み物。エフェス・ビール、エフェスは日本ではエフェソスと呼ばれているエーゲ海岸の観光地の名前。なんでヴァン・ビールとか、ウラルトゥ・ビールとかがないのかというと、トルコ東部は信仰心が強い地域なので、アルコールは造っていないからだろう。レストランによってはアルコールを置いていないこともある。
味は、アルコールを飲まない私にはわかりません。おっちゃんはビールの上にスープまでとってきている。
私の飲み物は定番のアイラン。テーブルの中央におかれたパンはバゲット風。
食事は野菜サラダから。ルッコラがよく出てくる。トルコのキュウリは日本のものより大きく、大抵皮がむいてある。チーズもついでにのせてしまった。
そして野菜の前菜を幾品か。油を使った料理が多いが、油っこさは気にならない。他にはヨーグルトで和えたものも。トルコではポテト・サラダもマヨネーズではなくヨーグルトで和える。
デザートはフルン・スュトラッチ Firin Sütlaç、トルコ名物ライス・プディング。ちょっと焦げすぎのような。これは大きすぎた。
やっとの思いで食べ終わると、おっちゃんがバクラワ Baklavaに近いパイの蜂蜜漬けを取ってきた。1つずつとはいえ食べ過ぎだ。
最後にスイカも。やっぱり大食いと思われても仕方がないか。
食後部屋へ。ユーフラット・ホテルに比べれば立派な部屋だった。
このホテルで2泊するので、洗濯するつもりだった。ところが、ヴァンで一番というホテルなのに、シャワーしかなかったのだった(右側)。仕方なく小さな洗面台で洗おうとしたら、栓がなかった。
こんな場合、テレホンカードを穴の上にのせると良いというのを知ったのは帰国後のことだった。
たくさん食べたが、長時間かけて洗濯したので、いい運動になった。