自由時間になったので、聖堂より奥の建物を見て回った。
行ってみるといろいろ建物があったが、修復が進んで新しそうだった。
崖の方を見ると、上の方にもたくさん残っているようだが、立入禁止になっている。
聖堂の前にもこのように先が丸い建物があった。修道士が個人的に礼拝に訪れたり、瞑想したりしていた小さな礼拝所だろう。
外壁のフレスコ画は聖ゲオルギウスの蛇退治。
礼拝所は下にもあって、修復のため何も残っていないものや、このように天井には栄光のキリスト、小さな後陣には赤子のキリストを抱いた聖母などのフレスコ画が残っているところもあった。
下の階にも礼拝所があったりして、限られた空間を立体的に利用していたことが伺える。集団で修道生活を送りながらも、一人で礼拝したり瞑想したりする小部屋もたくさん設けられていた。
左の断崖側の建物群は、ヘアピンカーブから見えた数階建ての建物の上の部分だが、新しそうだ。
遠くからは大きく見えた建物も、近くで見ると小さな建物の集まりだった。
その1室。窓が2つ、その間に暖炉というのは、ドーバヤズィットのイサク・パシャ宮殿の部屋の構造と同じだ。
壁にも棚のような壁龕が造ってあって、イサク・パシャとよく似ている。
やっぱり石造りの建物は、ヴォールト天井だ。イサク・パシャ宮殿は天井がなくなっていたが、きっとこんな幅広のヴォールト天井だったのだろう。
窓の外は木々の茂る山々しか見えない。落ち着いて修道生活ができただろう。
参道を戻り、またミニバスに乗って休憩所へ。土産物屋でスメラ僧院のガイドブックを探したが見つからなかった。
崖や崖に沿って流れる川を眺めていたが、気がつくともうトラブゾンの街に入っていた。
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すぐに海がみえてきて、しばらく海に沿って進んでいった。
トラブゾンの街は思ったほど大きくなかった。神戸のように奥行きのない海沿いの街だったが、もちろんずっと小さな街だったが、東トルコを周遊してきて、ここが車の通行が一番多かった。
また道路が海沿いになった。これが黒海、トルコ語でもそのままカラ・デニズ Kara Deniz(黒い海)だが、どう黒いのかよくわからなかった。
そして着いたのが、最後の見学地、アギア・ソフィア聖堂。
今日は標高1900mのスキー場から約300㎞走って海抜0mまで降りてきた。
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