お知らせ

イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2008年6月9日月曜日

3日目-6 磨崖釈迦如来坐像はあった


上禅庵からは傾斜がきつくなる。やっと山歩きらしくなってきた。

ここに来て南山最高峰の金鰲峰(クムオボン、標高468m)まで930mという道標が現れた。三陵から1390m歩いてきた。この岩を回り込んで上り詰めると磨崖釈迦如来坐像があった。あれ、線刻如来坐像は結局見ないでこの大きな磨崖仏まで来てしまった、9:50。ここには先客がいた。我々のすぐ前を歩いていた赤いリュックの人だ。大仏の前は平らになった広い場所が作ってあっるのだが、その人は上がり口で靴を脱いで、大仏の前で熱心にお参りをしていた。
不信心のため靴を履いたまま大仏に近づこうとするとその人に注意された。
面倒くさいのでここで見るワテは靴くらい脱ぎまっせ説明板には、この仏像は自然の岩盤を彫って光背にしたが、彫刻の手法が少し荒い。高さ7mで、三陵渓では一番大きい仏像である。
豊かな顔の表情、丸い眉毛に目は半分だけ開き、口は強く閉じられている。頭は螺髪ではなく、顎にはいくつかの皺があり、耳は大きく肩まで垂れている。法衣は両肩に掛けられており、胸辺りで上着がはだけ下着の結び目が見える。全体的な彫刻手法から見て、統一新羅時代後期に造られたものと見られる
という。
線刻如来坐像はこのように頭部だけ浮彫ということはないのだろう。


一応、旅の安全を願って大仏さんの前で手を合わせたのだが、おっちゃんが撮ってくれたのは靴を履くところだった。

写真の場所だったかどうか覚えていないが、こんな屏風のような岩に沿って歩いたり、 岩に穿たれた段々を上ったりして、金鰲峰まで840mとなった。あまり進んでいなやないか。右に回り込んだところでさっきの磨崖釈迦如来坐像が見えた。
下の川は兄山江、そのこちら側を通るのは35号線。そして向こうの道路は京釜高速道路。一昨日この道を通って慶州に来たのだった、9:59。金鰲峰への稜線はこんな感じです。