ウルムチを出発するとき、トルファンのホテルまで我々を届ける役目の馬さんは「天山山脈を車で越えてトルファンへ行きます」といった。天山山脈を縦断するらしい。高速道路とはいえ幾多のトンネル、上り坂・下り坂があることだろう。
ウルムチは標高1000mを越え、トルファンは海抜0mに限りなく近い。距離は180㎞ほどらしい。5分も走ったら遠くに風力発電のプロペラの大群が見えてきた。



拡大していくと、その黒い線の先端にプロペラがついていた。我々が行った時に白かったプロペラを黒く塗り直したのだろうかとも思ったが、もっと拡大するとその基礎部は白く、黒いものとは別に白い小さなプロペラもあることがわかった。どうやら黒い方は影のようだ。こんな長い影は秋から冬にかけて撮られたものに違いない。
左手の奥には雪を頂いた山々が見えてきた。3000m級の山らしい。ここのは羽が後ろを向いている。5445mのボゴダ峰が見えているのかと思ったが、馬さんは雲に隠れて見えないと言う。飛行機からも見えなかったなあ。やっぱり台風のおかげや。

