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イスタンブールでミマールスィナンの造ったモスクを見ていて、その前はどんな形のモスクだったかが気になって、オスマン帝国の古都を旅してきました。最後にはまたイスタンブールを訪ねます。 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2014年3月27日木曜日

サントリーニ2 イアに夕日を見に


フィラはサントリーニ島のほぼ中央にあり、イアの町は最北端にある。
巨大な火山島が噴火して火口が海中に沈んでしまった。その島の残骸が周囲に残っていて、サントリーニ島はその中で最も大きく、内側が崖、外側がなだらかな裾野となっている。

フィラの町から少しはずれたところに立地するホテルに泊まった。この小さな教会は、ホテルの傍からしか見ることができない。
背景はネア・カメニ島、サントリーニ島の火山の爆発年代を、地球規模での気候の冷涼化に関する理化学的な研究成果から、前1628年と推定するという(『古代ギリシア遺跡事典』より)が、そのかつての噴火口から少しずつ溶岩が噴火して、再び海上に出てきたのが1570-1573年頃らしい。その後何度か噴火して、現在の状態になったのが1950年という、新しい火山だ。
そして、部屋のベランダからは反対側の青い海だけが見える。
東側なので、午後は日陰となり、涼しく乾いた風が心地よい。のんびりと静かな光景を眺めていたい。
左側には隣の部屋のベランダ越しにイア方面の町がある。

イアの町から見る夕景がいいらしい。

イアの町は、島の端の崖の上に、白い家々が何層にも重なって、雪をかぶったように見える(イラクリオンからの高速船から見えた景色)。
東側には青い海にアナフィ島が浮かぶ。フィラの活気と人混みが別世界のよう。
ここには島人たちの生活が見える。段々畑とまばなら家並み。そこには小さな教会もある。
島の頂部もフィラとイアの町の間には民家やホテルがポツリポツリと建っている。
サントリーニ島で一番狭いところを抜けて、

イアの町に着いた。

蜘蛛の巣のように交差し、枝分かれする路地を、あっちに曲がりこっちに曲がり、夕日のビューポイントに向かって行く。帰り道の目印がこの教会と前の小さな広場。
教会前の広場の前の通路は、もう崖に面している。正面の断崖の上にはフィラの町。18時38分とはいえ、まだまだ日は傾かない。
右方向に進んで、レストランで夕食。
夕日が当たるところはバラ色に染まってきた。
20時22分、満月は結構高くに出てしまった。
サントリーニ島南部の断崖。
イアでは崖の上で夕日を眺めるが、小舟で海面から見るのも良いかも。

夕日のビューポイントへと向かって行く。すでに陣取った人もいる。
ビューポイントに着くまでに夕日が沈んでしまいそう。
人の髪をもあかく染めている。
遠くの島の間に沈んでいきそう。
中央のでっぱりが、一番のビューポイントの要塞。
振り返ると、路地という路地には夕日を見に来た人たちが鈴なりになっている。さて、どこで夕日をみようか。
風車の近くならすいているので行ってみよう。
あ~、太陽が沈んでしまうー!

日が沈むやいなや、人は帰っていく。その流れに合流するのも一苦労。
あとは人の後ろについて歩いていると、教会前の広場に出た。
太陽が沈んでしまうと満月が輝きを増す、はずだが、まだ真っ暗にはならない。

ホテルに戻って夜景を楽しむ。

外は風があっても、部屋の中には通らないこともあるが、このホテルは涼しい風が入ってくるので、窓を開けて眠った。
ところが、夜中に蚊が入ってきて刺された。翌晩はエアコンをつけて寝ることにした。

    サントリーニ1 クレタからサントリーニへ
                →サントリーニ3 ネア・カメニ島へはフィラから


関連項目
サントリーニ4 パレア・カメニ島の海中温泉
サントリーニ5 火山島ネア・カメニ1
サントリーニ6 火山島ネア・カメニ2
サントリーニ7 火山島アクロティリ1
サントリーニ8 アクロティリ遺跡2
サントリーニ9 アクロティリ遺跡3
サントリーニ10 アクロティリ遺跡4
サントリーニ11 アクロティリ遺跡5

※参考文献
「地球の歩き方A24 ギリシアとエーゲ海の島々」 2013-14年版 ダイヤモンド社 
「古代ギリシア遺跡事典」 周藤芳幸・澤田典子 2004年 東京堂出版