お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年2月3日木曜日

8-3 ノメンターナ街道(Via Nomentana)に出てサンタニェーゼ(Sant’Agnese)教会へ

鉄道の高架をくぐってしばらく直進。

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ヴェラーノ通(Via del Verano)を直進すると道路の高架が現れる。

高架の下をしばらく進むことに。スカロ・サン・ロレンツォ(Scalo S.Lorenzo)のバス停を過ぎると高架と分かれた。
そのまま直進するのかと思ったら、左折して狭いレティ通(Via dei Reti)に。落書きが目立つ小さな店舗の並ぶ通りだった。
どんなところに行ってしまうのかと思ったら、ティブルティーナ通(Via Tiburtina)に突き当たると右折して広い通りへ。
サン・ロレンツォ広場(P.le S.Lorenzo)の大きなバス停でしばらく止まっていた。広場の名前の元となるサン・ロレンツォ・フォリ・レ・ムーラ教会(S.Lorenzo Fuori le Mura)のひなびた建物が見えた。鐘楼と共にロマネスク様式の建築かなと思って下を見ると、イオニア式の円柱が並んでいた。
広場の真ん中には人の立像を載いた円柱が立っている。聖ラウレンティヌスの像かな?
ここでレジーナ・エレナ(Viale Regina Elena)の広い通りに入った。ポリクリニコ(Policlinico)はもうすぐのはず。大学のような建物が見えてきた。

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やっとポリクリニコのバス停に到着。バス停のプレートにPoliclinicoの次がレジーナ・マルゲリータ(Regina Margherita)であることを確認。
次降りるよ
バスはすぐに次の停留所に着いたので降りたが、ノメンターナ通とは思えない交差点だった。

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そこはジョヴァンニ・バッティスタ・モルガーニ通(Via Giovanni Battista Morgagni)との交差点だった。マルゲリータ通の左歩道を足早に通る。ガレーノ広場(Piazza Galeno)は記憶にないが、左の細い道路を次々に渡った記憶はある。
そしてバス停はその間にもあり、次の3番のバスが止まっては発車して行った。後でよく見ると3番の停留所名のプレートにはレジーナ・マルゲリータ通として4つのバス停があると書いてあった。あせって早く降りてしまった。旅行前にグーグルアースで確かめたら、ポリクリニコとノメンターナ通の間には電停らしきものはなかったのになあ。

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ガレーノ広場を過ぎてマルゲリータ通に入って写したのがこの写真。中央のトラムの架線の工事をしていた。しかし、写真に写っているのはゴミの大きな箱と駐車している車だけ。
次のリオ・デ・ジャネイロ広場(Piazza Rio de Janeiro)も複雑な交差点で、グリュルモ・サリチェート通(Via Guglielmo Saliceto)、すぐにアンドレア・ヴェザリオ通(Via Andrea Vesalio)と渡って歩き続け、ようやくノメンターナ通らしき交差点まで行き着いた。ローマ時代にノメンターナ街道というのがあったくらいなので、見間違うことなどない通りだった。バス停が4つある内のどれかということをちゃんと確認していれば、あせらずに、この通りを行き過ぎたところでバスを降りて戻っても良かった。

ここで36・60・90のいずれかに乗ればサンタニェーゼ・フォリ・レムーラ教会に行ける。
通りに入った途端にトラムが発車してしまった。90番はバスではなく、トラムだったのだ。
トラム乗り場で次のバスを待つことにした。
36番のバスが来たよ
通りの中央ばかり見ていたら、端を通って36番がやって来た。バスは中央よりを通るものと思っていたが、同方向でも分離帯があるような広い通りでは、端を通るバスもあるらしい。
それに乗ろう
走ってバスの後ろから回り込んだ。本当にサンタニェーゼに行けるのか運転手に聞いてみなくては。それには一番前の昇降口から乗らなければ!
Sant’Agnese?
運転手は判らないと手を振る。すると入口近くにいた若い女の子が、
Si si,Sant’Agnese,si si
ほっと一安心。おっちゃんは中程の昇降口から乗り込んでいた。混んでいるので伝えられない。
しかし、サンタニエーゼ教会のバス停がどのくらい先かわからない。次か次かとバス停の度に前方を睨んでいたが、どんどん人が乗ってきて、後方に移動せざるを得なかった。
すると、座席に座っていた紳士が、
Sant’Agnese ・・・ サンタニェーゼに近づいたら教えたる!
Grazie! おおきに

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おっちゃんもいつの間にか前進してきた。
ノメンターナ通と地下鉄のボローニャ駅から出ている4月21日通(Viale 21 Aprile)の交差点の次で降りるとよいのはわかっていたが、そのバス停の名前がわからない
(後日グーグルアースで21 Aprileというバス停だと判明)。
そのバス停を出ると、先ほどの紳士が、
Sant’Agnese ・・・ 次がサンタニェーゼやで
グラッツェ!
出口近くに移動すると、教えてくれた女の子もまだ乗っていて、
Sant’Agnese ・・・ 次がサンタニェーゼですよ
グラッツェ、チャオ!

こういう人たちのおかげで、行き過ぎることもなく、さっきのように早く降りてしまい、あせって探して歩くこともなく、今日最後の目的地まで来ることが出来た。ま、こんな風に辿り着いたので、写真は残っていないが、印象が脳裏に強く焼きついた。

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今16時半、コロッセオ(Colosseo)のバス停から50分かかってやってきた。
サンタニェーゼ教会は、午後は16時から18時の間しか開いていないので、早すぎても遅すぎても困るところだった。ちょうどええ頃加減となりました。

※参考文献
「ローマ古代散歩」(小森谷慶子・小森谷賢二 1998年 新潮社)