そろそろ戻りましょう
夕日が山に沈むのは見られなかったが、妨げられるもののないネムルート山は、赤く染まった雲の輪に取り囲まれていた、19時30分。
アタチュルク・ダムもかすかな光を反射している。
途中で登ってきた時の道に合流した。ジグザグの道を下りきると、駐車場に並ぶ車と休憩所が見えて来た。
まだ明るいので、花を探しながら下りていく。
振り返るとジグザグの道を人がどんどん下りてくる。
そして花を探す我々をどんどんと追い越していった。
下山中に見た花はこちら
この石積みは、観光用に登山道を造った時のものだろうか。
それとも、石積みも登山道も、陵墓を築く時に造られたものだろうか。
そんな風に人よりも遅れて下りていくと、すぐ下にいる人たちがざわめいている。
夕日が見えますよ
慌てて駆けつけると、ほんの一瞬夕日が沈むのを見ることができた。
ホテルに戻るとまず食事。
内装は新しいが、キリムが壁やソファに掛けて雰囲気を出そうとしている。
前菜とデザートはビュッフェ式。
前菜はほぼ野菜。トルコは野菜が豊富でうれしい。
大きなパン。トルコのパンが美味しいのは、土地や気候がパン用の小麦の栽培に適しているとか。
次にレンズ豆のスープ Mercimek Çorbasiが出てきた。とろみがあって素朴な味がする。
メインはキョフテ(肉団子)と野菜の煮込み、ピラウ添え
トルコでは米がとれないので、バザールに行くと日本と同じくらいの値段で売っている。ということはトルコでは高級品。
デザートはチーズとスイカ、そして左端にスイーツ。時間が遅いので少しだけにしておいた。
夕食後やっと部屋に入り、荷をほどいた。その後で写真を撮っていないのに気付いて写したので、ベッドに物が散乱しています。
手前の三角に畳んだ布はバスタオル、その上にもう1枚のタオル。
ベッド2つで部屋の幅に余裕がないように見えるが、写しているこちら側は割合広い。
蚊の飛んでいる音が耳元でしたので手でたたくと音が止んだ。やっつけたのか、気のせいだったのかわからなかったが、今回のツアーで蚊に遭遇したのはこの時だけ。
右の壁はシャワールーム、のぞくのが恐いような楽しみなような。
これがウワサのシャワールーム。
ホテル・ユーフラットはシャワーを浴びていると便器がびしょびしょになるので困ったとか、シャワーは止めておいたなどと、幾つかのウェブサイトに書かれている。
なんでこんな写真になったのかわからないが、シャワーヘッドが見えていない。
シャワーヘッドが固定されている上に、お湯が下に落ちずに四方に飛び散るため、そのようになってしまうのだ。
それがわかっていたので、大きなビニールシートを持ってきた。それを便器にかけてシャワーを浴びたら問題なかった。
2004年5月20日にこのホテルに泊まった人が、暖房設備はなく、ベッドには毛布が1枚敷いてあるだけだ。ホテルという名が付いているが実際はロッジだ。仕方がないので背中にカイロを貼りダウンコートを着て寝たという(東トルコ旅行記3日目より)。
確かにそれから7年もたっているのに暖房はなかった。しかしそれほど寒くもなく、ゴワゴワの毛布1枚でちょうどよく、心地よく眠ることができた。