お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2011年1月4日火曜日

3-2 コロッセオ、2階から見下ろす

内側通路に出てみると、下に舞台があった。舞台にも行くつもりだが、とりあえず2階の通路を廻ってみる。東端から反時計回りに進みながら、アレーナを撮していく。
『ローマ古代散歩』は、今日ではむき出しのアレーナ(砂のまかれた円形闘技場中央の舞台)は可動式の床板でおおわれ、動物などが昇降機により奈落から登場するようになっていたという。

座席の方は残っていない。ところどころ斜めになった扶壁や天井が残っているが、ここに階段状の座席があったのだろう。
『ROMA』は、アレーナ(86mX54m)は、基壇と欄干によって観覧席と仕切られていたという。
ほぼ長辺の中央まできた。下階は壁体が失われ、2つのアーチだけが残っている。下を眺めていると、そのアーチの下を人が通ってアレーナの方に向かっていく。そこには柵がある。左側にはもっと頑丈な柵があって、そこから先には行けないようだ。
平面図でここに皇帝席があったらしいことがわかる。
『ローマ古代散歩』は、興行は、庶民への娯楽提供として帝政期には国の催しとなった。観客の反応を見て皇帝が親指を下に向けると敗者はとどめを刺されたという。
右下(西)の剣闘士入場口には柵がある。柵のぎりぎりまで出て、地下の猛獣や剣闘士の控え室を見てみよう。
1階を見下ろすと、高いアーチや低いアーチが並んでいる。この通路も歩いてみたい。
こんな高浮彫のフリーズもごく一部に残っていた。剣闘士たちの戦いの場面を表しているのだろう。
2階のアーチの方が低いように見える。
あの大勢が地下を眺めているところが西の剣闘士入場口だ。
階段は急で長い。そして窓のないところは暗かった。

※参考文献
「ROMA ローマの昔の姿と今の姿を徹底的に比較する!」(2001年 Electa)
「ローマ古代散歩」(小森谷慶子・小森谷賢二 1998年 新潮社)