聖堂の右壁には最後の審判の場面。
一番上は、大勢の聖人に囲まれて玉座にキリストが坐っている。
その下段には天国に行ける人と、地獄に墜ちる人の裁きを行っている。左に大天使ミカエル(胸から下が欠ける)が裁き、それを聖母が執り成している。
その下の大きく剝がれた部分には天国に召された人々と地獄に墜ちた人々が描かれていた。
天国の場面には、古い壁画が残っている。
古い物は後光の色も赤や緑などあったらしいことはわかる。
正面壁の窓の上はアダムとイブの場面が表されている。
正面ほぼ全体。
聖母マリアが神の母であることを正式に認められた会議を表しています
451年のカルケドン会議のことだが、このような主題が教会の壁面に表されているのは見たことがない。
左上はキリストの変容、窓の右から下にかけては川があるので、洗礼者ヨハネが行ったキリストの洗礼の場面かな。
その左は不明。
アダムとイブの話は2段目、その下左はキリストが復活して棺から出る場面。
その右は生き返ったというキリストの話を信じられず、胸の傷を確かめる不信のトマの場面。
上の方の2つの窓の間にあるのが、3人のマリアがキリストの墓に行くと棺は空でキリストはすでに復活していたという場面。
キリストが目の不自由な人を治す場面。
マリア伝もそうだったが、キリスト伝の順番がばらばらに描かれている。