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2026年8月28日金曜日

ダハシュール スネフェル王の赤いピラミッド


赤のピラミッドからは若干遠くなるが、やはりアメンエムハト三世の日干しレンガの崩れたピラミッドは見えたが、少し別の形だった。


スネフェル王が3番目に建造した赤いピラミッドは周囲を巡ることなく内部へ入った。
神秘のミステリー! 文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書』(以下『古代エジプトの教科書』)は、赤みがかった石灰岩でつくられたスネフェル最後のピラミッドである「赤ピラミッド」は、屈折ピラミッドの北2㎞の地点に造営された。底辺の長さ220m、高さ105mの赤ピラミッドの傾斜角度は、屈折ピラミッド上部とほぼ同じ43度である。屈折ピラミッド建造時の失敗を活かしたものと考えられるという。
これが最初の正四角錐のピラミッド。屈折ピラミッドのような化粧石は残っていない。

入口への階段

上り口の下からこの入口までは屈折ピラミッドよりも高低差がある。

赤のピラミッドの構造図 『図説古代エジプト1 ピラミッドとツタンカーメンの遺宝篇』より

赤のピラミッドの構造図 図説古代エジプト1 ピラミッドとツタンカーメンの遺宝篇より


ここの斜路も下りだったが屈折ピラミッドよりも天井が高いので頭をぶつけることは少なかった。ついでに撮影する余裕もあった。

下って水平な通路を進み、低い石の壁の出入口に頭をぶつけて入ったのが第1の前室。

入口側では後からやってきた人たちがこんな天井を見上げて驚いている様子。

人がいない時再び撮影

その上部

通路の上にひび割れの補修がある。


第2の前室
この部屋の通路の上にもひび割れの補修があった。下に石がないので、上の荷重がこの石に架かるからだろう。

上を見上げると、長い直線の持送り。アーチのない時代はこのように両壁面を少しずつ持送っていき、最終的に空間を閉じるしかなかった。

その下の持送り天井

部屋の奥には高い階段があった。屈折ピラミッドでは階段という装置で不完全な持送り天井のある部屋はいっぱいいっぱいだったが、赤のピラミッドでは進化した持送り天井の技術のおかげで広い空間ができた。


階段を上った先は、

高い平天井の通路になっていたので、背を伸ばして進めた。

その先では玄室を撮影するのにやや渋滞気味。

遅ればせながら私も玄室へ。
ここも完成度の高い持送り天井だった。

広い部屋ではない。


全体をカメラに収めると、何と石棺はどこに?という思いも起こらないような上部と下部のギャップ。これはいったい・・・ 

こんなに石がごろごろしている玄室とは。岩風呂でもあるまいし。
奥は馬蹄形のような曲線が感じられるが、ジェセル王の石棺とはほど遠い。墓を荒らされたと言っても石材がこんな風に割れるとは思えない。

完成をあせったスネフェル王が近くで採れる石で床面を造ろうとしたのだろうか。これでは王の遺体を安置できなかったのでは。


メイドゥムのピラミッド、ダハシュールの屈折ピラミッドと赤いピラミッドと一代で3基ものピラミッドを造った第4王国最初の王スネフェルの息子は、玉座の大ピラミッドを造ったクフ王である。




参考文献
「図説古代エジプト1 ピラミッドとツタンカーメンの遺宝篇」 仁田三夫編 1998年 河出書房新社
「神秘のミステリー! 文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書」 河江肖剰監修 2023年 ナツメ社